■日本電技 <1723> 5,950円 (+370円、+6.6%)
日本電技 <1723> [東証S]が続急伸。2月29日の取引終了後、24年3月期の連結業績予想について、売上高を365億円から390億円(前期比13.7%増)へ、営業利益を47億5000万円から61億円(同35.5%増)へ、純利益を33億円から44億5000万円(同40.5%増)へ上方修正し、あわせて期末配当予想を84円から108円へ引き上げたことが好感された。空調計装関連事業が伸長していることが牽引するほか、工事粗利益率の改善も寄与する。なお、年間配当予想は184円となり、前期実績に対しては32円の増配となる。
■ネクソン <3659> 2,553円 (+127円、+5.2%)
ネクソン <3659> [東証P]が3日ぶり急反発。SMBC日興証券が1日、ネクソンの投資評価を「2」から「1」に引き上げた。目標株価は3100円から3400円に増額修正している。日本株のリスクプレミアムの低下を背景にWACC(加重平均資本コスト)の前提を見直した。業績は24年12月期に底入れが見込まれるとしたうえで、エンバークスタジオの開発のオンラインゲームの貢献などにより中長期的な利益拡大余地が大きいと判断。バリュエーション面での割安感も拡大していると評価した。
■住友ベ <4203> 8,923円 (+323円、+3.8%)
住友ベークライト <4203> [東証P]が大幅反発。2月29日の取引終了後に、24年3月期の期末配当予想を70円から80円へ増額修正したことが好感された。年間配当予想は150円となり、前期実績に対しては20円の増配になる予定だ。
■パナHD <6752> 1,466.5円 (+46円、+3.2%)
パナソニック ホールディングス <6752> [東証P]が3日ぶり大幅反発。2月29日の取引終了後、24年3月期の配当予想の修正を発表。これまで未定としてきた期末配当予想について17円50銭とすると開示した。前期の期末配当に比べ2円50銭の増配となる見込みで、好感されたようだ。今期の年間配当予想は前期比5円増配の35円となる。
■TOTO <5332> 4,156円 (+107円、+2.6%)
TOTO <5332> [東証P]が続伸。同社は2月29日、8月1日受注分から住宅設備機器商品の希望小売価格を改定すると発表しており、これによる採算改善などが期待されたようだ。価格改定は外部調達コストなどの上昇が続き、企業努力だけではコストアップに対応することが困難なため。平均改定率は、衛生陶器が5%、ウォシュレット(一体形便器・シートタイプ)が3%、水栓金具が11%などとなっている。
■京都FG <5844> 2,682.5円 (+67円、+2.6%)
京都フィナンシャルグループ <5844> [東証P]が反発。2月29日の取引終了後、三菱HCキャピタル <8593> [東証P]から積水リース(大阪市中央区)株式を取得し子会社化すると発表しており、好材料視された。積水リースは三菱HCキャが90%、積水化学工業 <4204> [東証P]が10%を出資し、積水化グループを主要顧客としてリース事業を行うリース会社。今回の株式取得により、京都FGのリース事業の拡大や子会社京銀リースとのシナジーが期待されている。取得価額は36億2800万円。なお、同件による京都FG業績への影響は軽微としている。
■資生堂 <4911> 4,148円 (+101円、+2.5%)
資生堂 <4911> [東証P]が反発。同社は2月29日の取引終了後、国内事業を統括する資生堂ジャパンにおいて早期退職支援プランを実施すると発表。収益改善効果を見込んだ買いを誘ったようだ。対象となるのは一定の年齢および勤続年数などの条件を満たす社員で、想定人数は約1500人。年齢に応じた特別加算金を通常の退職金にプラスして支給するほか、希望者に対して再就職支援サービスを提供する。24年12月期の連結業績予想には、影響見込み額を概算して織り込んでいるとしている。
■バンナムHD <7832> 2,957.5円 (+64.5円、+2.2%)
バンダイナムコホールディングス <7832> [東証P]が5日ぶり反発。2月29日の取引終了後、従来未定としていた24年3月期の連結最終利益予想を前期比8.5%増の980億円に修正すると発表。あわせて配当予想の増額修正を明らかにしており、これらが好感された。最終利益は2期ぶりに最高益を更新する見通し。保有する東映アニメーション <4816> [東証S]株の一部売却に伴い、投資有価証券売却益を特別利益に計上するため。配当予想は20円から60円(株式3分割実施前の前期206円)に修正した。更に、取得上限600万株(自己株式を除く発行済み株数の0.91%)、または200億円とする自社株買いの実施も明らかにした。期間は3月1日から5月31日まで。
■レーザーテク <6920> 40,800円 (+850円、+2.1%)
レーザーテック <6920> [東証P]が3日ぶりに反発。そのほか、東京エレクトロン <8035> [東証P]など半導体製造装置関連の主力銘柄が上値指向となった。ここ、東エレクは上値追い基調を継続している一方、レーザーテクは上値の重い展開で足並みにやや乱れがあるが、1日は両銘柄を含め半導体セクターに対する物色ニーズが強い。前日の米国株市場では主要株価指数が総じて上昇、ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数がついに史上最高値を更新した。また、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も前日は2.7%高と大きく水準を切り上げ、最高値をつけている。これに追随する形で東京市場でも同関連株に幅広く買いが広がった。
■トヨタ <7203> 3,680円 (+59円、+1.6%)
トヨタ自動車 <7203> [東証P]が続伸。同社の時価総額は一時、日本企業で初めて60兆円を上回った。株価の上昇率は年初来で40%を上回っている。「海外投資家による日本株への見直し買いが大型株を中心に続いており、トヨタ株を押し上げている」(国内証券アナリスト)との声が出ている。また、ドル円相場は前日、日銀の高田創審議委員が講演で2%の物価目標について実現がようやく見通せる状況になってきたとの認識を示したことなどを背景に、1ドル=149円台へ円高に振れたものの、足もとでは1ドル=150円台前半まで戻している。日本株を海外投資家が買い入れる際の為替リスクのヘッジ目的の売りが円安を誘発しているとの指摘も出ており、トヨタ株への買い安心感につながったようだ。
■MS&AD <8725> 7,507円 (+97円、+1.3%)
MS&ADインシュアランスグループホールディングス <8725> [東証P]が3日続伸。2月29日の取引終了後、3月31日を基準日として1株を3株に株式分割すると発表したことが好感された。投資単位当たりの金額を引き下げることでより投資しやすい環境を整え、投資家層の拡大を図ることが目的と言う。効力発生日は4月1日。
■エムスリー <2413> 2,169.5円 (+23円、+1.1%)
エムスリー <2413> [東証P]が反発。2月29日の取引終了後、未定としていた24年3月期の期末一括配当予想を21円にすると発表した。前期実績に対しては2円の増配になる予定であることから、好材料視された。
■東映 <9605> 20,740円 (+200円、+1.0%)
東映 <9605> [東証P]が反発。岩井コスモ証券は29日、同社株の投資判断「A」を継続するとともに目標株価を2万3000円から2万5000円に引き上げた。24年3月期は大型ヒット作品の剥落と「聖闘士星矢」の評価損があるものの業績は良好に推移。連結営業利益は218億円の予想から250億円(前期比31.2%減)に上方修正された。同証券では、279億円への一段の上振れも見込んでいる。また、「百円の恋」が中国でリメイク版が大ヒットしており、来期業績に寄与する見込み。25年3月期は「推しの子」の実写映像化が期待されるほか、「ワンピース」のリメイク版にも注目しており、連結営業利益は290億円への増益を予想している。
※1日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。
株探ニュース
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