8日の米国株式市場は続伸。ダウ平均は130.49ドル高(+0.36%)の36247.87ドル、ナスダック総合指数は63.98ポイント高(+0.45%)の14403.97ポイント、S&P500は18.78ポイント高(+0.41%)の4604.37ポイントで取引を終了した。消費者信頼感指数も予想を上回りソフトランディング期待が下支えとなり上昇に転じた。エネルギーセクターの上昇も手伝い、堅調に推移。長期金利の上昇が警戒され一時伸び悩んだものの、相場はプラス圏を維持し終盤にかけ上げ幅を拡大し終了した。セクター別では耐久消費財・アパレルや半導体・同製造装置が上昇した一方で、家庭・パーソナル用品が下落。日経平均は外部環境の改善を材料に上昇スタートとなった。
個別では、米国市場で半導体関連銘柄が上昇したこともあり東エレク<8035>、アドバンテスト<6857>の上げが目立ったほか、指数寄与度が大きいファーストリテ<9983>、ソフトバンクG<9984>も上昇。金融政策の早期正常化観測が高まっていることを背景に、みずほ<8411>、三菱UFJ<8306>も上昇した。一方、オリックス<8591>、JAL<9201>がさえない格好となった。
セクターでは、原発再稼働観測を背景に電力・ガスが4%超上昇しており、卸売業、石油・石炭製品、水産・農林業、銀行業、サービス業、機械、非鉄金属がこれに続いた。一方、空運業、その他金融業の2セクターのみマイナスとなった。
本日の日経平均は、225先物に断続的な買いが入ったとの観測から、9時20分には、前場の高値32933.08円をつけた。さすがに33000円の大台手前では上げ一服となっているが、32800円水準での落ち着いた動きとなった。今週は米連邦公開市場委員会(FOMC)開催を控えていることから、ポジション調整の買戻しが一巡した後は様子見ムードが強まった様子。
午後は、今週FOMCイベントを控えていることもあり様子見姿勢が強まる展開となろう。日経平均は先物市場と為替市場をにらんだ膠着相場を想定する。とりわけ、為替市場では、先週、円キャリートレードの解消に伴う大幅な円買いが進んだこともあり、欧州投資家が参加する14時台当たりのドル・円の相場動向には要注意となる。仮に為替市場でドルが円高に振れた際は、輸出関連銘柄を中心に上げ幅を縮小する可能性がある。
<AK>
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