1/23付の「DailyOutlook」では、2018年の銀行、金融サービスセクターについて考察しているのでご紹介します。
まず同レポートでは、『日米長期金利の低位安定、ROEの低迷といった状況は変わらないと考える』と伝えています。
続けて、黒田日銀総裁任期満了の4月にかけて日銀金融政策の変化期待(特に長短金利操作の上方修正)が高まることを挙げ、『銀行の株価は年前半の短期反発を予想する。その他のポジティブな材料では、外貨調達コストやマイナス金利影響の悪化幅の縮小、金融商品販売を含む手数料収益の改善、政策保有株削減を含めたリスクアセット・コントロールの拡大、デジタル化・フィンテック(情報技術を利用した金融サービス)を活用した抜本的コスト構造改革進展の確認などが挙げられる』と分析しています。
さらに、『国内低金利の持続による資金調達コストの低位安定、大型M&Aによる利益拡大、トレーディング収益やリテール収益の持続的拡大、カード決済比率の上昇、過払い請求・キャッシュアウトの減少などがポジティブ材料として考えられる。特に、消費者金融は過払い請求の減少によるキャッシュアウトの沈静化や営業利益の拡大を織り込む展開が予想される。また、リースは、調達金利の低位安定に加え、航空機や不動産、環境エネルギーといった資産の積み上げによる収益性拡大が期待される。加えて、成長と還元のバランスを意識した「経営の柔軟性」の高まりも期待できよう。』とまとめています。
最後にレポートでは、『銀行・金融関連銘柄の概要』を紹介しています。具体的には三菱UFJ<8306>やみずほ<8411>、アイフル<8515>など全10銘柄が挙げられていますので、詳しくは1/23付の「DailyOutlook」をご覧になってみてください。
また、面白いレポートを発見したらご紹介しますね。
花田浩菜の「気になるレポート」は各種レポートを花田浩菜の見解で注目し、コメントしています。レポート発行人との見解とは異なる場合があります。詳細は発行人のレポートを御確認くださいませ。
フィスコリサーチレポーター花田浩菜
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