Jトラスト<8508>では、株主への適正な利益還元及び安定的な配当の維持を配当政策の基本としている。2021年12月期は、黒字転換したことで1株当たり期末配当1.0円への復配を実施した。2022年12月期は営業利益を継続したことから、成長フェーズに転換したことを踏まえて1株当たり期末配当10.0円への大幅増配を行った。さらに2023年12月期は、株主還元の充実を図るため配当性向を向上させ、通期14.0円(中間1.0円、期末13.0円)とする予定で、2023年12月期より中間配当を復活している。
また、同社株を長期間保有してもらうために株主優待制度も復活した。2023年3月末で100株以上保有の株主を対象に、ゴルフレッスン、クリニックの優待券を各々30,000円(計60,000円)、これに加えて500株以上保有の株主には、オリーブスパのアロマトリートメントチケット(22,000円相当)を保有株数と保有年数によって1枚~6枚、発送済みだ。さらに2023年9月末を基準に、100株以上保有の株主を対象に、男性脱毛業界最大手のメンズクリアをはじめとした提携加盟店のエステ脱毛、ジムの優待券など合計120,000円分を贈呈する予定だ。500株保有の場合は、年間の株主優待は最大で合計202,000円となる。また、100株保有の場合は、2023年8月16日の終値で算出すると、配当と優待利回りで400%超となる魅力的な株主還元である。3か年計画に基づき業績の改善・拡大を目指す一方で、株主還元の充実にも注力しており、株主重視の経営姿勢は評価できよう。
同社では2023年12月期の業績予想を上方修正したが、引き続き慎重な予想にとどめていることから、さらなる上方修正の可能性もある。2023年8月~9月には海外IRに出かける予定であり、このことは同社が3か年の中期業績予想の達成に自信を持っていることの証左と言えよう。
なお、2022年4月からの東証再編に伴い、同社はスタンダード市場を選択した。ただ、Group Leaseとの裁判に勝訴することで同社に対するレピュテーションリスクが解消されており、成長戦略の着実な実行に伴い、計画どおりに業績が飛躍的に改善すれば、プライム市場への昇格も視野に入ると弊社では期待している。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 国重 希)
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