(FOMC)を控え警戒感を受けた売りに押され、ダウは下落に転じた。ナスダックは主要ハイテク企業決算への期待感が根強く底堅く推移し相場はまちまちで終了。
米国株が高安まちまちのなか、昨日の大幅反発の反動などが先行して、東京市場は売り優勢で取引を開始した。日経平均は下げ幅を広げ38000円台割れも意識されたが、為替が1ドル154円70銭台とやや円安ドル高で推移したことから、大引けにかけて切り返す展開に。プライム市場全銘柄の7割が下落するなど、一部の値がさ株の動向に振らされる恰好となったが、前日比プラス圏を維持して取引を終えた。
大引けの日経平均は前日比57.32円高(+0.15%)の38525.95円となった。東証プライム市場の売買高は17億2678万株。売買代金は4兆1668億円。業種別では、不動産業、海運業、輸送用機器、サービス業、電気機器などが上昇した一方、鉱業、銀行業、パルプ・紙業、繊維製品、金属製品などが下落した。東証プライム市場の値上がり銘柄は27%、対して値下がり銘柄は70%となっている。
日経平均採用銘柄では、第1四半期受注が想定以上となり通期予想を上方修正したファナック<6954>が買われたほか、オークマ<6103>も上昇。金利低下を受けて、三井不動産<8801>、三菱地所<8802>など不動産株が堅調。このほか、オムロン<6645>、中外製薬<4519>、ヤマハ発動機<7272>、日本精工<6471>、ソニーグループ<6758>、日産自<7201>がしっかり。
一方、第1四半期決算の利益の伸びが鈍化したことからコマツ<6301>が売られたほか、日本電気硝子<5214>も決算がネガティブ視されて下落。また、グループの金融事業再編メドを今年10月から来年1月に延期した楽天グループ<4755>も売られた。このほか、金利低下を受けて、しずおかFG<5831>、千葉銀行<8331>、ふくおかフィナンシャルG<8354>や三井住友FG<8316>など銀行株がさえない。
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