米国株はまちまちだったものの、為替市場で1ドル144円台と前日の大引け時点よりも1円ほど円安ドル高が進行していたことから、日経平均は反発で取引を開始。寄り付き直後は、弱い半導体関連が日経平均の下押し要因となったが、銀行株や不動産株、自動車株などが日経平均を下支え。買い一巡後は、今晩発表される米雇用統計を見極めたいとするムードが強まり上値が重くなったものの、前日比プラス圏で取引を終えた。
大引けの日経平均は前日比89.13円高(+0.27%)の33377.42円となった。東証プライム市場の売買高は16億3981万株、売買代金は3兆9358億円だった。セクターでは、証券・商品先物取引業、銀行業、不動産業、鉄鋼、電気・ガス業などが上昇した一方、繊維製品、精密機器、化学、電気機器、水産・農林業などが下落した。東証プライム市場の値上がり銘柄は50%、対して値下がり銘柄は46%となっている。
日経平均採用銘柄では、一部証券会社が不動産業の投資判断を「Attractive」としたことから、三井不動<8801>、住友不動<8830>、東急不動産HD<3289>など不動産株の上げが目立ったほか、新しい少額投資非課税制度(NISA)スタートに伴い個人投資家の買いが入ったと観測されているみずほ<8411>、りそなHD<8308>など銀行株も強い。そのほか、一部証券会社のポジティブなレポートを材料にレゾナックHD<4004>も買われた。
一方、ナスダック下落が影響して、レーザーテック<6920>、ルネサスエレクトロニクス<6723>など半導体関連が引き続き売られたほか、為替の円安進行が嫌気されてニトリHD<9843>も大幅安となった。このほか、安川電機<6506>、信越化学<4063>
も売り優勢となった。
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