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メガバンク株の底堅さ際立つ、市場では物色の流れ加速との見方も
8日前場は、銀行株の底堅さが際立った。
前半は7日に急騰した勢いが継続。午前9時30分には、三井住友フィナンシャルグループが50円高の3310円まで買われ新値追い、三菱UFJフィナンシャル・グループは7円高の510円を付け年初来高値を更新した。その後、日経平均の下げ幅拡大を受けて両銘柄ともマイナス圏に沈んだが、再びプラス圏に浮上。前場終値は三井住友が15円高の3275円、三菱UFJは1円高の504円となった。なお、みずほフィナンシャルグループは前日比変わらずで引けた。
外資系証券によると、「前日ほどではないが、出遅れ感から、銀行、証券など金融株に海外勢からの買いが入った」という。大和証券グループ本社が年初来高値更新、野村ホールディングスは3日続伸と証券株も堅調に推移した。
準大手証券では、「日経平均の下げ幅が一時100円を超える軟調地合いのなかでほとんど下げなかったことは、銀行株の底堅さを物語っている」と判断。「ハイテク株に一服感があるだけに、出遅れ感を背景にした銀行株物色はまだ続きそうだ。TOPIX(東証株価指数)が1000ポイントを回復すれば加速するだろう」と予想していた。(武石謙作)
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