■中小型株などでの短期的な値幅取り狙いの動き
■平和堂、24/2上方修正 営業利益 130億円←68億円
■前場の注目材料:日清紡HD、日清紡ブレーキ、欧新環境規制対応のブレーキ用摩擦材開発
■中小型株などでの短期的な値幅取り狙いの動き
25日の日本株市場は、先週の下げに対する自律反発が意識されそうだ。22日の米国市場はNYダウが106ドル安、ナスダックは12ポイント安だった。9月のサービス業や総合PMI速報値の悪化を嫌気しダウは下落。米連邦準備制度理事会(FRB)高官のタカ派発言を受けて終盤にかけて軟化したものの、半導体株の一角が買われており、ナスダックは小幅な下げだった。シカゴ日経225先物清算値(12月限)は、大阪比5円安の32265円。円相場は1ドル148円30銭台で推移している。
シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、小じっかりで始まることになりそうだ。日経225先物はナイトセッションで25日、75日線に上値を抑えられたものの、先週末の終値水準での底堅さが見られた。米国市場の下落影響はあるだろうが、日経225先物は先週末に一時節目の32000円を割り込んだこともあり、いったんは自律反発が意識されそうだ。
もっとも、今週は中間期末による需給要因の影響のほか、日経平均の定期入れ替えに伴うリバランスの動きが意識されやすい。定期入れ替えでは新規採用銘柄の価格が大きいことから、除外銘柄の売りに加えて、他の採用銘柄を幅広く売ることが見込まれている。そのため、需給イベントの影響を避ける流れから、中小型株などでの短期的な値幅取り狙いの動きに向かわせそうだ。
また、本日はジェイ・イー・ティ<6228>が東証スタンダードに上場する。26日に2社、27日に2社のIPOが予定されている。先週のIPO銘柄の堅調な推移が見られたこともあり、個人主体の資金が向かいやすいだろう。全体としては需給イベントの影響からこう着感が強まるなか、個人主体の売買が中心になりそうである。
■平和堂、24/2上方修正 営業利益 130億円←68億円
平和堂<8276>は2024年2月期業績予想の修正を発表。営業集積は4200億円から2470億円、営業利益を68億円から130億円に上方修正した。新型コロナウイルス感染症の位置づけ移行に伴う制限緩和を受けて、外出需要回復や客数増加、継続的な物価上昇による一品単価上昇により営業収益が想定を上回った。また、販売管理費において、光熱費は使用量削減の取り組みや燃料調整費が想定ほど上昇しなかったことに加え、広告宣伝費の効果的運用などにより当初予想を下回ったため。
■前場の注目材料
・活発な自社株買い
・米国景気は拡大
・日銀は金融緩和を継続
・日清紡HD<3105>日清紡ブレーキ、欧新環境規制対応のブレーキ用摩擦材開発
・王子HD<3861>丸紅など10社で、森林経営で世界連合、自然資本会計で提言
・豊田合成<7282>英から撤退、欧州事業チェコに集約
・三井物産<8031>台湾洋上風力に参画、2600億円拠出
・伊藤忠<8001>アイルランド社と舶用アンモニア供給網構築
・三菱重<7011>岩谷産業と車載型水素ステーション開発
・東京電力HD<9501>シンガポール社と太陽光事業、アジア太平洋地域6カ国
・石油資源開発<1662>インドネシアでCCS構築、SKKミガスと覚書
・エア・ウォーター<4088>インドで産業ガス供給受注、国営製鉄所向け
☆前場のイベントスケジュール
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