米国株の上昇や為替の円高一服などを受けて、東京市場も買い優勢で取引を開始した。朝方の売買一巡後は、先物市場で、週末の9月限オプション・先物取引特別清算指数(SQ値)に絡んだ売買が入り、権利行使価格の36000円から36500円を意識した推移に。東京時間11日朝方に、米大統領選のテレビ討論会が実施されることも影響して、様子見姿勢の強い相場展開となった。
大引けの日経平均は前日比56.59円安(-0.16%)の36159.16円となった。東証プライム市場の売買高は17億1349万株。売買代金は3兆7829億円。業種別では、医薬品、海運業、精密機器、繊維製品、鉱業などが下落した一方、水産・農林業、陸運業、倉庫・運輸関連業、空運業、食料品などが上昇した。東証プライム市場の値上がり銘柄は48.8%、対して値下がり銘柄は47.9%となっている。
日経平均採用銘柄では、抗がん剤の治験結果が嫌気されて第一三共<4568>が大幅安となったほか、太陽誘電<6976>、村田製作所<6981>、TDK<6762>などアップル関連銘柄の一角は、材料出尽くし感が先行し下落。このほか、テルモ<4543>、横河電機<6841>、レゾナックHD<4004>、コニカミノルタ<4902>、オムロン<6645>、第一生命HD<8750>、豊田通商<8015>などが売られた。
一方、証券会社のポジティブなレポートを材料にコナミグループ<9766>が買われたほか、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)の上昇を受けて、スクリーンHD<7735>、東京エレクトロン<8035>など半導体株が上昇。このほか、荏原製作所<6361>、クレディセゾン<8253>、ニチレイ<2871>、ニトリホールディングス<9843>、キッコーマン<2801>などが買われた。
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