東証プライムの騰落銘柄は、値下がり銘柄が1500を超え、全体の8割超を占めた。セクター別では、建設、食料品、不動産、鉱業の4業種が上昇。一方、銀行、証券商品先物、機械、電気機器、海運、保険など29業種が下落した。指数インパクトの大きいところでは、KDDI<9433>、コナミG<9766>、大和ハウス<1925>、アサヒ<2502>、電通G<4324>がしっかりだった半面、ファーストリテ<9983>、アドバンテス、ファナック、エムスリー<2413>、第一三共<4568>が軟調だった。
前日の米国市場は、この日発表されたコンファレンスボードによる4月の消費者信頼感指数が市場予想を下回ったことも響き、米景気への先行き不安を高める要因となった。その後、時間外取引での米株先物が堅調に推移しているため、今晩の米国市場の反発への期待から売り一巡後は押し目を拾う動きがみられ、下げ幅を縮める場面も見られた。個別では、イオン<8267>が子会社化すると発表したいなげや<8182>がストップ高まで買われたほか、海外の金融不安などの悪影響を受けにくい内需株に投資家の矛先が向かい、建設株などに値を上げるものが目立っていた。
東京市場は短期的な過熱感が高まっていただけに、目先的な調整は意識されていたものの、米金融不安の再燃による売りが相場全般に冷や水を浴びせる形になった。また、個人に人気の高かったispace<9348>が大量の売り注文にストップ安まで売られ、目先は調整が続きそうで、個人の投資マインドにも影響を及ぼしそうだ。今後本格化する決算を受けた選別色が一段と強まろう。
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