日経平均株価
始値 40517.17
高値 40979.36(14:31)
安値 40452.21(09:01)
大引け 40762.73(前日比 +364.70 、 +0.90% )
売買高 18億9669万株 (東証プライム概算)
売買代金 5兆2189億円 (東証プライム概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は反発、一時600円近い上昇みせる場面も
2.1ドル=151円台後半のドル高・円安進行が追い風に
3.公示価格33年ぶりの伸び率で不動産株が買い集める
4.引け際手仕舞い売りで上げ幅縮小、前場終値下回る
5.値上がり銘柄数7割超、売買代金も5兆円台に乗せる
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは前日比31ドル安と3日続落した。手掛かり材料難の中、持ち高調整の売りが優勢となった。
東京市場では、リスク選好の地合いとなり、日経平均株価は一時4万1000円台を視野に入れる場面もあった。
27日の東京市場は、主力株をはじめ幅広い銘柄が買い戻される展開となり、日経平均は朝方高く始まった後も一貫して上げ幅を広げた。外国為替市場で1ドル=151円台後半まで円安が進み、これがハイテク株など輸出セクターに追い風となった。また、前日に発表された公示地価が全国平均で約33年ぶりの伸び率となったことが好感され、不動産株全般に投資資金が流入した。日経平均は前引け時点で400円あまりの上昇を示していたが、後場に入ると先物主導で更に上げ足を強め、一時600円近い上昇で4万900円台まで水準を切り上げる場面があった。ただ、引け際に手仕舞い売りが出て、上げ幅を急速に縮小、前場の終値を下回る水準で着地している。プライム市場の値上がり銘柄数は1200を超え、全体の74%を占めた。また、売買代金も前週末と同水準の5兆2000億円台まで膨らんだ。
個別では、売買代金で群を抜くレーザーテック<6920>が買われ、売買代金2位に入った東京エレクトロン<8035>も高い。ディスコ<6146>も商いを伴い堅調だった。三井住友フィナンシャルグループ<8316>などメガバンクがしっかり。ファーストリテイリング<9983>、日立製作所<6501>も上昇した。西華産業<8061>が急騰、オークワ<8217>、グッドコムアセット<3475>、日本農薬<4997>なども値を飛ばした。コーセー<4922>も大幅高となった。
半面、ソシオネクスト<6526>が利益確定売りに押され、三菱重工業<7011>、キーエンス<6861>なども値を下げた。小林製薬<4967>も下値模索が続いた。三井E&S<7003>が値下がり率トップに売られ、CIJ<4826>も利益確定売りが続き大幅安、トピー工業<7231>も大きく水準を切り下げた。このほか、セグエグループ<3968>、さくらインターネット<3778>などが安い。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035>、ファストリ <9983>、TDK <6762>、ダイキン <6367>、アドテスト <6857>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約169円。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄は富士フイルム <4901>、SBG <9984>、信越化 <4063>、ネクソン <3659>、ニデック <6594>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約25円。
東証33業種のうち32業種が上昇し、下落は電気・ガス業のみ。上昇率の大きかった上位5業種は(1)不動産業、(2)その他製品、(3)保険業、(4)パルプ・紙、(5)ゴム製品。一方、上昇率の小さかった5業種は(1)鉱業、(2)非鉄金属、(3)石油石炭製品、(4)鉄鋼、(5)機械。
■個別材料株
△ソソラコム <147A> [東証G]
スズキ <7269> [東証P]のCVCファンドが出資。
△グッドコムA <3475> [東証P]
不動産株人気に乗り低PER・高配当利回りで見直し買い。
△MDV <3902> [東証P]
ソニー系のAI技術協力で「カルテコ」の機能を強化。
△D・アクシス <4245> [東証S]
海外現地法人が複数の大型案件を受注。
△ドリームI <4310> [東証P]
山口FG <8418> [東証P]と資本・業務提携を締結。
△NaITO <7624> [東証S]
今期最終8割増益・1円増配計画を材料視。
△インターアク <7725> [東証P]
イメージセンサー検査関連製品の大口受注を獲得。
△西華産 <8061> [東証P]
今3月期営業2ケタ増益に上方修正し配当も大幅増額。
△オークワ <8217> [東証P]
上限220万株の自社株買いと中期計画を好感。
△グロームHD <8938> [東証G]
リベルケアとコンサルティング契約を締結。
▼ITbook <1447> [東証G]
24年3月期業績予想を下方修正。
▼ワシントンH <4691> [東証S]
今期純利益78%減へ。
東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)西華産 <8061>、(2)オークワ <8217>、(3)グッドコムA <3475>、(4)日農薬 <4997>、(5)コーセー <4922>、(6)JSB <3480>、(7)アイフル <8515>、(8)MDV <3902>、(9)M&A総研 <9552>、(10)住友不 <8830>。
値下がり率上位10傑は(1)三井E&S <7003>、(2)CIJ <4826>、(3)トピー <7231>、(4)リョーサン <8140>、(5)セグエG <3968>、(6)さくらネット <3778>、(7)SBIGAM <4765>、(8)小林製薬 <4967>、(9)ブレインP <3655>、(10)FIG <4392>。
【大引け】
日経平均は前日比364.70円(0.90%)高の4万0762.73円。TOPIXは前日比18.48(0.66%)高の2799.28。出来高は概算で18億9669万株。東証プライムの値上がり銘柄数は1221、値下がり銘柄数は394となった。東証グロース250指数は739.23ポイント(4.80ポイント安)。
[2024年3月27日]
株探ニュース
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