日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形で、買いが先行して始まりそうだ。
前日の日経平均株価は49073.58円まで売られた後に下落幅を縮めており、5万円の大台を回復していた。支持線として意識される25日線に接近するなかで、長い下ヒゲを残す形となったことで、いったんは調整一巡からの自律反発が意識されやすいところであろう。ボリンジャーバンドの+1σ(50629円)を回復し、同バンドでの底堅さをみせてくるかが注目される。
一方で、米SOX指数は3%を超える上昇をみせているが、エヌビディアやマイクロソフトなど主力ハイテク株の一角の戻りの鈍さが目立っていた。そのため、東京市場においてもソフトバンクG<9984>やアドバンテスト<6857>、東エレク<8035>などの動向を見極めることになりそうだ。買い一巡後に不安定な値動きをみせてくるようだと、先物市場での売り仕掛けに向かわせやすく、これがインデックス売りに伴う全体の地合い悪化につながる。
日経平均株価が+1σ水準での底堅さがみられるようだと、短期筋の買い戻しに向かわせる可能性はありそうだ。また、昨日は半導体やAI関連株の弱さが目立っていたが、本格化する決算のなかで、好決算銘柄への資金流入は目立っていた。AI関連株に日経平均株価は振らされやすいだろうが、冷静に好決算銘柄への物色に向かわせそうだ。
なお、昨夕決算を発表したところでは、国際計測<7722>、かどや油<2612>、ファインシン<5994>、コニカミノルタ<4902>、テレ東HD<9413>、CMK<6958>、サンユウ<5697>、山一電機<6941>、イリソ電子<6908>、ALSOK<2331>、ナカバヤシ<7987>、サンセイ<6307>、ナガホリ<8139>、サイバー・バズ<7069>などが注目されよう。
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