「アンモニア」が3位にランクイン、カーボンニュートラルで脚光<注目テーマ>
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みんかぶと株探が集計する「人気テーマランキング」で、「アンモニア」が3位にランクインした。
「カーボンニュートラル」に向けた取り組みが世界的に加速するなか、株式市場では太陽光発電、風力発電、バイオマス発電など再生可能エネルギーが投資テーマとして注目されているが、それ以外に水素やアンモニアを使った発電も脱炭素のキーテクノロジーとして脚光を浴びている。
アンモニアは元来、硝酸や肥料、尿素樹脂などの原料に利用されるほか、液体アンモニアは冷凍・製氷用冷媒などで需要がある。しかし、近年は火力発電用燃料や船舶燃料、燃料電池用途などでがぜん注目度を増している。ポイントとなるのは、アンモニアは水素と窒素で構成されていること。つまり、燃焼時に二酸化炭素を発生させないことが大きな特長であり脱炭素の流れに乗る。
また水素などと異なり、極低温でなくても液化するため輸送や貯蔵が技術的に容易であることも特長だ。コスト面でのハードルが低く、水素エネルギーのように華やかさはないが、普及に向けた要素を数多く内在させているのがアンモニア発電だ。今後、導入の動きが広がれば、市場規模が飛躍的に伸びる可能性もある。
政府のアンモニア導入目標としては差し当たって2030年に300万トンとなっているが、50年にはその10倍である3000万トンが掲げられている。金額ベースにして1兆円の巨大市場ということになる。具体的には、30年までに石炭火力発電分野で20%のアンモニア混焼を計画、50年までには混焼率を更に引き上げるほか専焼化技術も確立させる見通しだ。国内の大手プラントメーカーなどが既に積極的な取り組みをみせているが、日本はこのアンモニアの活用技術では水素と同様、開発力で世界に先駆していることもポイントとなる。
関連銘柄としては日揮ホールディングス<1963.T>、東洋エンジニアリング<6330.T>、千代田化工建設<6366.T>などのプラントメーカーのほか、日本触媒<4114.T>、日本酸素ホールディングス<4091.T>、三菱ガス化学<4182.T>、三井化学<4183.T>、トクヤマ<4043.T>、宇部興産<4208.T>、東亜ディーケーケー<6848.T>、澤藤電機<6901.T>、伊藤忠エネクス<8133.T>などが挙げられる。
出所:MINKABU PRESS
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