岩谷産の上値追い続く、燃料電池車向け水素の商業販売価格決定、普及後押し

　岩谷産業<8088.T>が続伸。トヨタ自動車<7203.T>が燃料電池車である「ミライ」を世界に先駆して１２月から市販する予定にあり、関連株に再び動きが出てきた。政策面でも水素ステーションの運営費用の一部を官民で負担し、現状ではガソリンの２倍近いとされる水素を安く供給できるようにする方針が報じられるなか、同社は液化水素のトップサプライヤーとして改めて注目されている。同社は前週、燃料電池車向けの水素の価格を走行距離１キロメートル当たり１０円とする計画が伝えられており、これはセダンのハイブリッド車とほぼ同コスト水準となる。商業販売価格を決めるのは業界初であり、燃料電池車関連に対する思惑人気を後押ししている。

岩谷産の株価は９時２８分現在７６５円（△１１円）


出所：株経通信（株式会社みんかぶ）