アラムコと水素事業提携へ
時価総額:2071億円
PER:12.18倍
PBR:1.44倍
【18年3月期通期の利益予想を上方修正】
2/8には18年3月期通期の連結利益予想の上方修正を発表した。売上高は6850億円から6650億円(前期比13.1%増)へ下方修正したものの、営業利益は251億円から265億円(同5.8%増)へ、最終利益は159億円から170億円(同2.7%増)へそれぞれ増額した。産業ガスや機械設備の販売が計画を大きく上回るなど、各セグメントともに業績は好調に推移している。2月のLPガス仕入価格ならびに足もとおよび今後の業績を踏まえて、通期業績予想を見直した結果、当初予想を上回る見込みとなった。
あわせて発表した第3四半期累計の連結決算は、売上高4801億6200万円(前年同期比16.6%増)、営業利益160億4600万円(同37.5%増)、最終利益107億6000万円(同35.9%増)だった。
【水素事業提携へ、アラムコと交渉】
2/4の日経新聞で「水素関連事業でサウジアラビアの国営石油会社サウジアラムコと提携する交渉に入った」と報道。原油から水素を取り出して液化、運搬する技術を供与したり、設備の運営を手がけたりする方向で協議している。
【大雪関連株の切り口も】
岩谷産業、鍋と水素で出番到来。冬の鍋物料理に欠かせないのがカセットコンロやガスボンベ。しかし岩谷産の本領は、燃料電池車に燃料の水素を供給する拠点の水素ステーションの拡大にある。経済産業省は1昨年、燃料電池自動車(FCV)の普及拡大に向けた環境整備を推進するため、岩田産を含む水素ステーション運営事業者や自動車メーカーなど11社が、水素ステーションの本格整備を目的とした新会社を2018年春に設立することで合意し契約を締結したと発表。新会社は事業期間を10年と想定し、第1期としてまず4年間で80基の水素ステーションを整備することを目指している。ここ最近は若干FCVに対して注目度が薄れているものの、折に触れて動意する可能性は高い。
産業用・家庭用ガス商社。LPGで首位。合成樹脂等も。液化水素で市場開拓。
(2/23現在)