日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、買い先行で始まることになりそうだ。ブロードコムが決算評価から買われたことで、エヌビディアなど他の半導体株に買いが波及しており、東エレク<8035>やアドバンテスト<6857>などの支援材料になりそうだ。ただし、トランプ政権による関税政策などの不透明感は根強く、積極的な売買は手控えられるだろう。トランプ米大統領はカナダから輸入する品目に25%の関税をかける措置を1カ月延長したが、7日にはカナダの木材と乳製品に新たな関税を課す考えを示している。
日経225先物はナイトセッションで36470円まで売られた後に切り返し、37260円で終えた。ボリンジャーバンドの-2σ(36900円)を上回っているが、-1σ(37680円)に接近する場面では戻り待ち狙いの売りが警戒されやすい。まずは買い一巡後に37000円辺りでの底堅さを見極めることになりそうだ。先週末の日経平均株は800円を超える下げで-2σ(37023円)を割り込んだが、同水準を支持線に変えてくるかを確認したいところであろう。
物色は米国の流れから半導体株に買い戻しの動きが入りそうだが、アドバンテストが支持線として意識される200日線を割り込んでくるようだと、短期的ながら先物主導で売り仕掛け的な流れが強まりそうだ。また、為替市場では1ドル=147円60銭と円高に振れて推移しており、輸出関連なども手掛けづらくさせる。一方で、防衛関連株については短期的な過熱感は警戒されやすいが、押し目待ち狙いの買い意欲は強そうだ。
<AK>
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