「半導体」が1位、エヌビディアに暗雲もマクロ環境は改善顕著に<注目テーマ>
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みんかぶと株探が集計する「人気テーマランキング」で、「半導体」がランキング首位となっている。
東京株式市場ではここにきてマスクブランクス検査装置シェア100%のレーザーテック<6920.T>が値を崩し、半導体設計大手でSoC(システム・オン・チップ)を手掛けるソシオネクスト<6526.T>なども冴えない値動きとなるなど、半導体主力銘柄の一角に売りが優勢となっている。これは米半導体株にも同じことがいえる。
米国株市場ではここ半導体関連株の値動きに跛行色がみられ、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は6月18日に最高値5765.124をつけた後、調整局面に入った。時価は5400台でもみ合い、25日移動平均線をサポートラインに強弱観を対立させている。同移動平均線を下抜ければトレンド転換を印象づけることにもなりかねないが、このSOX指数と酷似したチャートを形成しているのが、米画像処理半導体大手で生成AI関連のシンボルストックともなっているエヌビディア<NVDA>だ。
直近、海外大手メディアが報じたところでは、フランスの独占禁止法規制当局が、エヌビディアを反競争行為の疑いで告発する見込みと伝えており、独占禁止法違反と認定された場合、同社の年間売上高(世界ベース)の最大10%を支払う可能性があると伝わった。これが、東京市場でも買い手控え要因として意識され、一部の銘柄の上値を押さえている。もっとも半導体市況は懸案のスマートフォン向けも在庫調整が進展し、生成AI搭載の新機種への期待などから改善色が強まっており、大局的に見れば収益環境にフォローウインドが吹いている。貸株市場を通じた空売りの買い戻しも想定され、最近のアドバンテスト<6857.T>のような踏み上げ相場への思惑も漂う。
当面はエヌビディアの株価動向に左右されやすいが、同社株が25日線を足場に切り返す展開となった際には、一気にショートカバーが進む可能性もあり、売り方にとっても買い方にとっても正念場が近づいているといえる。
このほか東京エレクトロン<8035.T>、ディスコ<6146.T>、SCREENホールディングス<7735.T>など半導体製造装置大手のほか、信越化学工業<4063.T>、SUMCO<3436.T>、ルネサスエレクトロニクス<6723.T>、東京応化工業<4186.T>なども注目場面が続く。
出所:MINKABU PRESS
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