■くろ工 <7997> 897円 (+150円、+20.1%) ストップ高
くろがね工作所 <7997> [東証S]がストップ高。25日の取引終了後、無配を予定していた24年11月期の配当予想について期末一括20円を実施すると発表したことが好感された。同社は前期まで6期連続で営業損失を計上していることから5期連続で無配を継続していたが、今期の業績見通しを踏まえて、安定的な配当の継続の実現に向けた体制が整いつつあると判断したため6期ぶりに復配するという。同時に、保有する投資有価証券の一部を売却したのに伴い、24年11月期第4四半期に投資有価証券売却益5500万円を特別利益として計上すると発表した。業績への影響は他の要因も含めて精査中としている。
■三井E&S <7003> 1,659円 (+163円、+10.9%)
東証プライムの上昇率トップ。三井E&S <7003> [東証P]が急反騰。同社は26日、米国の港湾荷役会社であるインターナショナル・トランスポーテーション・サービス(ITS)より、カリフォルニア州ロングビーチ港向けに、ニアゼロエミッション型タイヤ式門型クレーン8基を受注したと発表し、材料視されたようだ。中国製クレーンに対するサイバーリスク管理対策について米国政府が指令文書を公表して以降、米国向けでは初の受注案件となる。これまで同社はITSに岸壁用コンテナクレーン約20基、タイヤ式門型クレーン約40基を納入している。今回の受注は2023年に納入したクレーン5基と同型で、将来のゼロエミッション化を見据えたクレーンという。
■大阪製鉄 <5449> 3,355円 (+295円、+9.6%)
大阪製鉄 <5449> [東証S]が3日続急伸。同社の株主でアクティビストとして知られるストラテジックキャピタル(東京都渋谷区)が26日、大阪製鉄の親会社である日本製鉄 <5401> [東証P]に対して送付した書簡を公表した。ストラテジックキャピタルは大阪製鉄の少数株主の利益が棄損され続けていると指摘したうえで、日本製鉄による大阪製鉄の完全子会社化、または吸収合併を実施することが、問題を解決するうえで適切な方策であるとの考えを示している。書簡公表を材料視した買いが大阪製鉄の株価を押し上げたようだ。
■LAホールデ <2986> 5,960円 (+400円、+7.2%)
LAホールディングス <2986> [東証G]が続急伸。26日午前10時ごろ、24年12月期の連結業績予想について、売上高を389億円から430億円(前期比36.5%増)へ、営業利益を60億円から72億円(同29.7%増)へ、純利益を37億1000万円から45億円(同36.7%増)へ上方修正し、あわせて期末一括配当予想を240円から290円へ引き上げたことが好感された。商品の高付加価値化による各案件の収益性の向上に加えて、事業化案件数の増加などが売上高・利益を押し上げるという。
■ゲオHD <2681> 1,642円 (+60円、+3.8%)
ゲオホールディングス <2681> [東証P]が大幅反発。26日午前11時ごろに12月の新規出店を発表しており、国内外で「セカンドストリート」11店舗、「ゲオモバイル」3店舗、「ラックラック」2店舗、「カプセル楽局」4店舗の計20店舗をオープンするとしたことから、11月に続く20店舗規模の新規出店が好材料視された。
■K&Oエナジ <1663> 3,080円 (+110円、+3.7%)
K&Oエナジーグループ <1663> [東証P]が大幅反発。5日移動平均線を足場に底値圏から急浮上の気配をみせたほか、伊勢化学工業 <4107> [東証S]なども大きく水準を切り上げる動きをみせた。このほかエヌ・ピー・シー <6255> [東証G]やフジプレアム <4237> [東証S]、ヒラノテクシード <6245> [東証S]といったペロブスカイト太陽電池関連に位置付けられる銘柄が軒並み動意含みの展開となった。脱炭素社会が進むなか次世代太陽電池として注目されるペロブスカイト太陽電池だが、直近では経済産業省が2040年に原発20基分に相当する20ギガワットまで高める目標を検討していると伝えられ、これが関連株を強く刺激する材料となっている。年度内に見直す「エネルギー基本計画」に反映させるとも報じられており、中小型材料株物色の流れに乗るテーマとして急浮上している。
■朝日工 <1975> 1,932円 (+68円、+3.7%)
朝日工業社 <1975> [東証P]が大幅反発。今月13日にマドを開けて買われたあともほぼ一本調子に下値を切り上げており、連日の年初来高値更新で時価は1991年以来33年ぶりの高値圏をまい進中だ。データセンター大型案件の旺盛な需要を獲得し業績は絶好調。25年3月期は営業利益段階で前期比31%増の60億円を予想し、91年3月期以来の過去最高利益更新が見込まれている。今後も収益成長トレンドが続く公算は大きく、PERや配当利回りから依然として割安感が際立っていることが投資資金攻勢の背景にある。
■しまむら <8227> 8,308円 (+278円、+3.5%)
しまむら <8227> [東証P]が大幅高で3日続伸。25日の取引終了後に発表した11月度(10月21日-11月20日)の月次売上速報で、主力のしまむら既存店売上高は前年同月比4.7%増と2ヵ月ぶりに前年実績を上回ったことが好感された。重点催事で打ち出した商品や、JB(共同開発ブランド)「SEASON REASON」が総じて好調なアウター衣料が売り上げを伸ばした。また、気温に左右されにくい、インフルエンサーコラボ企画商品やキャラクター商品、通季の肌着やバッグ、スニーカー、パンプスなどの実用商品も伸長した。なお、全店売上高は同4.8%増だった。
■コジマ <7513> 1,091円 (+36円、+3.4%)
コジマ <7513> [東証P]が大幅高で3日続伸。同社は25日取引終了後、29年8月期を最終年度とする中期経営計画を策定したと発表。単独営業利益目標を90億円(24年8月期実績は63億5900万円)としていることが評価されたようだ。29年8月期の単独売上高目標は3150億円(同2698億6800万円)に設定。重点戦略として「店舗ブランド力強化」「人時生産性向上」「成長事業における収益拡大」「資本効率向上」を掲げている。
■サッポロHD <2501> 8,639円 (+282円、+3.4%)
サッポロホールディングス <2501> [東証P]が大幅反発。シンガポールに拠点を置く投資会社の3Dインベストメント・パートナーズが、サッポロHD株の買い増しに動いたことが25日の取引終了後に判明し、思惑視されたようだ。同日、関東財務局に提出された変更報告書によると、3Dの保有割合は17.14%から18.16%に上昇した。報告義務発生日は18日。保有目的は「純投資及び状況に応じて、経営陣への助言、重要提案行為を行うこと」としている。
■新日本科学 <2395> 1,554円 (+35円、+2.3%)
新日本科学 <2395> [東証P]が続伸。26日の寄り前、米子会社が現地時間25日、米国食品医薬品局から経鼻偏頭痛薬STS101に関する新薬承認再申請書を受理した旨の通知を受け取ったと発表しており、好材料視された。FDAが定めた新たな審査終了目標日は25年4月30日。なお、同件による業績への影響は業績予想に織り込み済みとしている。
■リコー <7752> 1,724.5円 (+36.5円、+2.2%)
リコー <7752> [東証P]が3日続伸。25日取引終了後、25年3月期連結業績予想について純利益を380億円から445億円(前期比0.7%増)へ上方修正すると発表した。中国子会社の深セン市福田区から東莞市への移転に伴う跡地の再開発が遅延していたことに関し、提携協議書を結んでいた現地不動産ディベロッパーなどからの違約金の額が確定したため。なお、売上高見通しに変更はない。この発表が好感された。
■フリー <4478> 2,695円 (+57円、+2.2%)
フリー <4478> [東証G]が続伸。同社は26日、エムスリー <2413> [東証P]グループのエムスリーキャリアと提携して「産業医紹介サービス」の提供を開始したと発表。これが買い手掛かりとなったようだ。このサービスでは、従業員数が50人以上となった事業場で産業医の選任が必要なパターンや、新たな産業医を探している場合にオンライン上で嘱託産業医とのマッチングを行い、全国の地域を問わず最短4日で紹介が可能。同社は今後も企業の成長にあわせて、安心して法制度に対応できるサービスを提供するとしている。
■スタンレー <6923> 2,600円 (+47円、+1.8%)
スタンレー電気 <6923> [東証P]が反発。25日の取引終了後、三菱電機 <6503> [東証P]傘下の三菱電機モビリティと、次世代車両を対象としたランプシステム事業に関する合弁会社を設立することで基本合意したと発表。これを材料視した買いが入ったようだ。スタンレーが持つ車載用ランプでの光学制御システムと、三菱電機モビリティの先進制御システム技術を生かし、付加価値の高い製品の提供を目指す。合弁会社はスタンレーがマジョリティ株主となることを想定。来年3月ごろの最終契約の締結を予定する。
■富士製薬 <4554> 1,507円 (+26円、+1.8%)
富士製薬工業 <4554> [東証P]が7日続伸。同社は25日の取引終了後、中期経営計画を策定したと発表した。女性医療やバイオシミラー事業、グローバルCMO(医薬品製造受託)事業を軸に成長を図り、29年9月期に売上高を800億円(24年9月期実績は416億3800万円)、営業利益を100億円(同38億8000万円)に伸ばす目標を掲げており、好感されたようだ。ROE(自己資本利益率)については10.0%(同5.9%)に高める計画。29年9月期までの5年間の無形資産投資額は390億円を見込む。企業価値の向上により、PBR(株価純資産倍率)を早期に1倍以上とすることを目指す。
■PAコンサル <4071> 1,662円 (+27円、+1.7%)
プラスアルファ・コンサルティング <4071> [東証P]が反発。26日午前9時ごろ、しんきん情報システムセンター(東京都中央区)が提供するネットワークサービス「Face To Faceネット(クラウド接続サービス)」を通じて「タレントパレット」の提供を開始すると発表しており、好材料視された。「Face To Faceネット(クラウド接続サービス)」を通じてタレントパレットを提供することにより、セキュリティー要件の厳しい信用金庫内システムなどからも安全にサービスを利用できるようになるという。また、接続元のIPアドレス制限を実施することで、安全なセキュリティー状況下でタレントマネジメントシステムを利用することが可能になるとしている。
■レオパレス <8848> 561円 (+7円、+1.3%)
レオパレス21 <8848> [東証P]が4日続伸。SMBC日興証券が25日、レオパレスの目標株価を600円から650円に引き上げた。建設業や派遣業、飲食宿泊業などの法人契約の増大や、技能実習生や留学生といった外国人の需要増加を背景に、アパート家賃の上昇が加速していると指摘。今後は業績の着実な成長に加え、フォートレスが持つ新株予約権の動向が焦点になるとの見方を示す。同証券はレオパレスの26年3月期営業利益予想を307億円から325億円に増額修正した。
※26日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。
株探ニュース
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