<話題の焦点>=文具・事務用品、海外展開積極化で成長目指す
「キャンパスノート」で知られる事務用品最大手のコクヨ<7984.T>は、「中国発の世界戦略」を進めている。2003年以来、オフィスの総合サービス提供会社として存在感をアピール。中華圏だけでなく、東南アジア、インドにも進出し、拠点数は11を数える。12年9月から、中国・上海のノート工場を稼働させ主力の「キャンパス(Campus)ノート」の生産を開始。さらに、意外にも現地のコピー商品「Gambol(ギャンボル)」も買収して生産する戦略に出て、20年には年間売上高100億円を目指す。
パイロットコーポレーション<7846.T>は、消すことができるボールペン「フリクション」を開発。06年にフランスで販売して以来、世界100カ国以上で展開し、国内を含め、シリーズ累計10億本を超える大ヒットとなっている。欧州では学生中心からオフィス向けへ展開拡大。14年12月期も純利益で連続過去最高益更新予想。
三菱鉛筆<7976.T>は、14日に14年12月期の業績予想を発表。13年12月期の連結営業利益が84億円(前の期比37%増)だったのに続き、今期も86億円(前期比2.3%増)を見込む。
マックス<6454.T>は、紙針ホッチキスを開発、食品業界などからの引き合いが活発。円安で複写機内蔵綴じ機も欧米中心に復調している。
◆主な文具・事務用品関連銘柄
銘柄(コード) 今期営業増益率 株価 PER
マックス<6454.T> 8.0 1194 21.0
パイロット<7846.T> 3.6 3495 13.4
三菱鉛筆<7976.T> 2.3 2423 12.1
コクヨ<7984.T> 1.1 721 23.0
※株価は24日終値(単位:%、円、倍)
出所:株経通信(株式会社みんかぶ)
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