日経平均株価
始値 31151.98
高値 31177.41(09:12)
安値 30974.26(13:40)
大引け 30999.55(前日比 -259.81 、 -0.83% )
売買高 11億6406万株 (東証プライム概算)
売買代金 2兆8792億円 (東証プライム概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は3日続落、3万1000円台を割り込む
2.前週末の欧米株が全面安でリスクオフ相場継続
3.中東や米長期金利に加え、国内金利上昇も嫌気
4.日銀の次回決定会合での政策修正観測も重荷に
5.値下がり銘柄数は後場急増、全体の8割強が下落
■東京市場概況
前週末の米国市場では、NYダウは前日比286ドル安と3日続落した。米長期金利の上昇は一服も中東の緊張拡大への警戒から売りが優勢となった。
週明けの東京市場では、終始売り優勢の展開で日経平均株価はわずかながら3万1000円台を下回って引けた。前日の欧米株が全面安だったことを受け買いが入りにくかった。
23日の東京市場は、前週後半の地合いを引き継ぎリスク回避ムードの強い地合いとなった。前週末の欧州株市場が総じて売られたほか、米国株市場でもNYダウをはじめ主要株価指数が下値を探る動きを継続、東京市場でも日経平均は終始マイナス圏での推移を強いられた。途中買い戻しで下げ渋る場面も何度かあったが、上値を買い進む動きには発展せず、結局この日の安値圏で着地している。中東情勢の不透明感や米長期金利の高止まりを嫌気する売りが続いている。国内長期金利が10年ぶりの高水準となったことも逆風材料。次回の日銀金融政策決定会合で日銀が政策修正を行うことへの警戒感が見送りムードを助長した。プライム市場の値下がり銘柄数は後場に入り急増、全体の82%の銘柄が下げたほか、売買代金も低調で3兆円台を下回った。
個別では、レーザーテック<6920>が軟調、アドバンテスト<6857>も売りに押された。ソシオネクスト<6526>も安い。キーエンス<6861>が売りに押され、INPEX<1605>、三菱商事<8058>、三菱重工業<7011>なども安い。霞ヶ関キャピタル<3498>が急落したほか、アルインコ<5933>、アンビスホールディングス<7071>が大幅安。ヨシムラ・フード・ホールディングス<2884>、プラスアルファ・コンサルティング<4071>、インフォマート<2492>なども大きく下げた。
半面、ディスコ<6146>が商いを膨らませ上昇したほか、第一三共<4568>が物色人気となり、アステラス製薬<4503>なども高い。資生堂<4911>が値を上げ、アシックス<7936>も買いが優勢だった。物語コーポレーション<3097>が値上がり率トップ、三信電気<8150>、ジンズホールディングス<3046>などが高く、東洋水産<2875>の上げ足も目立った。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は第一三共 <4568>、アステラス <4503>、資生堂 <4911>、KDDI <9433>、キッコマン <2801>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約30円。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983>、アドテスト <6857>、SBG <9984>、ダイキン <6367>、ファナック <6954>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約133円。
東証33業種のうち上昇は医薬品、水産・農林業、食料品の3業種のみ。下落率の小さかった上位5業種は(1)電気・ガス業、(2)パルプ・紙、(3)空運業、(4)その他製品、(5)化学。一方、下落率の大きかった5業種は(1)石油石炭製品、(2)鉱業、(3)鉄鋼、(4)卸売業、(5)機械。
■個別材料株
△エムビーエス <1401> [東証G]
10万株を上限とする自社株買いを実施へ。
△物語コーポ <3097> [東証P]
TBSテレビ番組で「焼肉きんぐ」が取り上げられる。
△アステラス <4503> [東証P]
ESMOにおける良好な試験結果発表を好感。
△キャンバス <4575> [東証G]
CBP501の第2相臨床試験結果がESMO公式メディアでで報じられたと紹介。
△デルタフライ <4598> [東証G]
ケミファ <4539> への第三者割当増資などによる資金調達を好感。
△ペルセウス <4882> [東証G]
PPMX-T003第1相試験で被験者組み入れ完了。
△ディスコ <6146> [東証P]
三菱UFJモルガン・スタンレー証券が目標株価を3万3200円に引き上げ。
△JET <6228> [東証S]
半導体洗浄装置好調で成長力評価の見直し買い流入。
△ミナトHD <6862> [東証S]
割安感強く一段の業績上振れも期待。
△三信電 <8150> [東証P]
半導体販売想定以上に好調で4~9月期営業利益大幅増額。
▼monoAI <5240> [東証G]
今期は一転最終赤字の見通しで失望売り。
▼エスユーエス <6554> [東証G]
23年9月期業績の計画下振れを嫌気。
東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)物語コーポ <3097>、(2)三信電 <8150>、(3)JINSHD <3046>、(4)わらべ日洋 <2918>、(5)東洋水 <2875>、(6)資生堂 <4911>、(7)フリュー <6238>、(8)北洋銀 <8524>、(9)第一三共 <4568>、(10)瑞光 <6279>。
値下がり率上位10傑は(1)霞ヶ関C <3498>、(2)アルインコ <5933>、(3)アンビスHD <7071>、(4)ヨシムラHD <2884>、(5)PAコンサル <4071>、(6)ウェルビー <6556>、(7)未来工業 <7931>、(8)テラスカイ <3915>、(9)マルマエ <6264>、(10)インフォMT <2492>。
【大引け】
日経平均は前日比259.81円(0.83%)安の3万0999.55円。TOPIXは前日比16.84(0.75%)安の2238.81。出来高は概算で11億6406万株。東証プライムの値上がり銘柄数は265、値下がり銘柄数は1357となった。東証マザーズ指数は635.40ポイント(21.90ポイント安)。
[2023年10月23日]
株探ニュース
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