紙の使用で環境に配慮し開封後そのまま喫食できる電子レンジパウチを開発

プラスチック使用量の削減と「簡便・時短」な食事を実現

大日本印刷株式会社（本社：東京　代表取締役社長：北島義斉　以下：DNP）は、加熱時に発生する水蒸気を自動的に逃がす機能によって、電子レンジでそのまま加熱調理できるパウチ「DNP電子レンジ包材 アンタッチスルー(R)」＊1の製品ラインアップを展開しています。今回、このシリーズのピロータイプ（フィルムを筒状にした“枕”型）の製品の一部に紙を使用することで、開封後にそのまま食器として使える「アンタッチスルー 喫食タイプ」を開発しました。
プラスチックのトレーを同梱して販売する冷凍・チルド食品や、プラスチックのカップやトレーへの中身の充填後にフィルムを熱してふたをするトップシールのパッケージを本製品に置き換えることで、プラスチック使用量の削減と、より短時間かつ簡便な食事の実現につなげていきます。


アンタッチスルー 喫食タイプ

【開発の背景】
単身世帯や共働き世帯の増加などによる食生活の多様化が進み、より簡便に短時間で調理を済ませたいというニーズも高まる中、冷凍食品・チルド食品の市場が拡大しています。また、世界的に求められる持続可能な社会の実現に向けて、食品用のパッケージについても、プラスチックの使用量の削減が課題となっています。
こうした状況に対してDNPは今回、パッケージの一部に紙を使用しながらも、剛性（変形しない性質）を持たせることで喫食食器として使用可能な「アンタッチスルー 喫食タイプ」を開発しました。

【「DNP電子レンジ包材 アンタッチスルー 喫食タイプ」の特長】
- ピロータイプのパウチの材料の一部に紙を使用しながら、パッケージに必要な剛性（変形しない性質）を持たせた製品です。
- パッケージの自立を可能とする設計により、電子レンジで加熱調理した後、開封してそのまま喫食用の器として使用できます。冷凍食品・チルド食品のパッケージ内で使うプラスチックのトレーやカップをなくすことが可能です。
- パッケージ内にプラスチックのトレーを同梱して販売する冷凍・チルド食品と違って、食器への移し替えや食器洗いが不要になります。生活者が求める、より簡便でより短時間な“喫食のしやすさ”と、企業が求める“プラスチック使用量の削減”の両方のニーズに対応します。容器として利用後、トレーやカップよりもかさばることなく廃棄できます。
- パッケージの耐熱性を高める工夫も施しています。内容物を直接いれることができるため、冷凍食品やチルド食品のトップシール包装から本製品に置き換えることで、プラスチックの使用量を約74％削減できます（当社調べ）。
- 本製品は、紙製容器包装であることを識別する「紙マーク」を付与できます。このマークは、「容器包装に係る分別収集及び再商品化の促進等に関する法律（容器包装リサイクル法）」に基づくリサイクルが円滑に行われるよう、生活者が容易に分別できることを目的としています。また、紙製容器包装に分類されることで、産業廃棄物が削減できるというメリットもあります。
- 本製品の表面に使用する紙に耐水性に優れたインキで印刷することで、結露などによる文字や絵柄の欠け・消失などのリスク軽減が図れます。


【今後の展開】
DNPは、冷凍食品・チルド食品、電子レンジ対応食品などを製造・販売する企業に、本製品を提供していきます。
なお、2024年10月23日（水）～25日（金）に東京ビッグサイト・東ホールで行う「2024　東京国際包装展（TOKYO PACK 2024）」のDNPブース（東1ホール ブースNO.1U09）＊2で本製品を紹介します。


＊1　DNP電子レンジ包材 アンタッチスルー → https://www.dnp.co.jp/biz/products/detail/20172597_4986.html
＊2　DNPのTOKYOPACK 2024の出展概要 → https://www.dnp.co.jp/biz/eventseminar/event/20175683_4966.html
※商材に関するお問い合わせ → https://biz.mkt.global.dnp.co.jp/l/819623/2024-09-30/5ybl3x
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