東京株式(大引け)=8円安、北朝鮮リスクなど背景に見送られる
大引けの日経平均株価は前日比8円97銭安の1万9729円74銭と3日続落。東証1部の売買高概算は19億6413万株、売買代金概算は2兆5327億8000万円。値上がり銘柄数は975、対して値下がり銘柄数は935、変わらずは112銘柄だった。
きょうの東京市場は、引き続き北朝鮮に絡む地政学リスクが意識され、主力株中心に見送りムードが強かった。前日の米国株市場で主要指数が下げたものの小幅の下げにとどまり、為替の円高にも歯止めがかかっていたことから、朝方は買い戻しが優勢となり高く始まった。しかし、3連休を控えポジションを軽くする動きが上値を押さえ、軟調な先物が主導する形で後場はマイナス圏で推移する時間が長かった。下値では好業績銘柄中心に買い向かう動きも観測され、小安い水準で売り物を吸収し底堅い展開だった。日経平均、TOPIXともに小幅に安く引けたが、中小型株は買い戻されるものも多く、値上がり銘柄数が値下がりを上回っている。売買代金は2兆5000億円台まで膨らんだが、きょうはオプションSQの算出日に伴う特殊要因も絡んでおり、全体としては今一つ盛り上がりに乏しい地合いだった。
個別では、トヨタ自動車<7203.T>が堅調、資生堂<4911.T>、アルバック<6728.T>が商いを伴い大幅高に買われた。長野計器<7715.T>が一時ストップ高となり、ダブル・スコープ<6619.T>も上昇した。トラスト・テック<2154.T>、マツモトキヨシホールディングス<3088.T>なども値を飛ばし、渋谷工業<6340.T>、パイロットコーポレーション<7846.T>なども高い。ニチイ学館<9792.T>も買い人気を集めた。
半面、売買代金断トツの任天堂<7974.T>は続落、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306.T>などメガバンクや東京海上ホールディングス<8766.T>など保険株も下げた。オプトホールディング<2389.T>が大幅安となり、ルック<8029.T>も終盤に下げ幅を広げた。クックパッド<2193.T>、新日本電工<5563.T>、トーヨーカネツ<6369.T>が急落、ジャパンディスプレイ<6740.T>も安い。
出所:株経ONLINE(株式会社みんかぶ)
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