【井川純一の今夜も兜町で一杯】ああ、変節近し

　２月７日（火曜日）の日経平均株価は６５円９３銭安の１万８９１０円７８銭と３日ぶりに反落。さて、今日は為替が１ドル＝１１１円台後半まで円高進展、主力輸出株を中心にして売られる展開。１０日の日米首脳会談を前にして積極的に買えない状況です。とはいえ、好決算銘柄を買う動きもあり、下値抵抗力も発揮している感じ。日米首脳会談ですかぁ、なにが飛び出すことやら、市場関係者の注目が集まります。池ポチャ、はたまたバンカー地獄……それは避けたいところですよねぇ。
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　前述したように、全般相場が軟調ななかでも、好決算銘柄はしっかり買われている。そのなかで目をひいたのが、半導体チップをウエハーから切り取る半導体切断装置の世界トップメーカーのディスコ<6146.T>。一時２４５０円高と急騰、２０００年９月以来１６年５カ月ぶりの高値圏に舞い上がった。同社は６日取引終了後、１７年３月期の連結業績予想の上方修正を発表。加えて、配当も２９６円から３６１円へと６５円の大幅増配を実施する。まさに、言うことなしなわけだが、ディスコだけに株価も踊るってな具合だ。１６年前といえば、長男がまだ小学生だったころ。株価で人生を思い出す、これもまた職業病だわね。

　昨晩は、目黒で独り酒。仕事があって久しぶりの目黒である。かれこれ３０年ほど前、戸越銀座に住んでいた頃は、よく飲みに出かけたものだが、いまはすっかり無沙汰している。駅に向かう途中、においに惹かれ焼鳥屋の暖簾をくぐった。空いているのはカウンター席で、隣は若い女性２人組。

　ホッピーは置いていないということで、瓶ビールを注文。あまり期待はしていなかったのだが、ここの焼鳥、なかなかいける。当方、ご承知の通りスモーカーで、取りあえず隣の女性に、「タバコを吸ってもよろしいですか？」と仁義をきった。まあ、これは紳士としては当然のマナーなわけで、これで了承を受けたと思ったのが大間違いだった。

　「タバコですかぁ？できれば遠慮していただきたいんですけれど」と、その女性の片割れ。そう言われれば仕方がない、無念だがタバコを吸うことをやめた。まったくもって愛煙家にとって厳しい時代となったもんだ。そりゃ、世の流れだってことは重々分かっているが、なんだかいやになっちゃうなぁ。

　今まで「電子タバコなんか、吸うわけないじゃん。最近、軟弱ものが増えているよなぁ」と、のたまっていた知人の記者に先日会ったら電子タバコをふかしていた。おいおい、軟弱ものは、お前じゃないか。それどころか、周囲がどんどん電子タバコ派に転んでいる。なんてこった、そりゃないぜセニョリータ。

　電子タバコ関連株のトランザクション<7818.T>、マルマン<7834.T>の株価は調整中。されど、再び出番はやってきそう。ああ、この分じゃ当方も、そう遠くはない将来に変節を向かえそうな気配だ。
《ＫＣ》

出所：株経ONLINE（株式会社みんかぶ）