全体安の調整時でこそ仕込みたい高嶺の花
時価総額:381億円
PER:15.85倍
PBR: 2.33倍
希少金属のプラチナを中心に貴金属の製造・加工・分析・回収を行っており、加工などが難しいイリジウムの結晶製造容器(るつぼ)なども取扱っている。その他レアメタルの回収・精製・改鋳に強みがあり、独自の技術で薄膜形成に使用されるスパッタリングターゲットなども製造する。
業績面においては2/7に中間決算発表を行い、大幅な減収減益での着地実績となったが、足元ではケミカル事業の拡大観測も浮上する中で前期比4倍近い設備投資計画を打ち出しており、積極的な攻めの経営姿勢を評価したいところではある。
また、京都大学などと排ガス浄化などに用いられる固溶ナノ合金の量産化技術を確立させたことなども伝わっており、今後ナノスケールの電子材料、磁性材料、光学材料への応用なども期待される。
株価は昨年9月初旬に25日移動平均線を上抜けてからは非常に強含みの推移を続けたが、足元では地合い難からさすがに利益確定売りが相次いだとみられ反落している。通常の相場ではこれほどの押し目を作る機会はめったに巡ってこないとみられ、調整局面はリバウンドに期待で仕込み好機と言えよう。
(2/28現在)