■TORICO <7138> 1,355円 (+300円、+28.4%) ストップ高
TORICO <7138> [東証G]がストップ高。12日の取引終了後に自社株買いを実施すると発表したことが好感された。上限を10万株(発行済み株数の8.05%)、または1億円としており、取得期間は1月13日から6月30日まで。経営環境の変化に応じた機動的な資本政策の遂行及び株主還元策の一環として実施するとしている。
■トランザク <7818> 1,497円 (+300円、+25.1%) ストップ高
東証プライムの上昇率トップ。トランザクション <7818> [東証P]がストップ高。12日の取引終了後に23年8月期第1四半期(22年9-11月)の決算を発表し、営業利益が前年同期比60.3%増の12億6200万円と大幅増で着地した。通期計画(35億6000万円)に対する進捗率が35%と高いことから、これを評価した買いが膨らんだ。売上高は同33.9%増の59億6900万円だった。エンドユーザー企業向けや卸売り事業者向けが拡大したほか、eコマース事業が大きく伸びた。通期見通しは据え置いている。
■FIXER <5129> 2,802円 (+500円、+21.7%) ストップ高
FIXER <5129> [東証G]がストップ高で上昇加速。12日取引時間終了後に発表した23年8月期第1四半期(9-11月)の決算は、売上高が34億7500万円、最終利益が5億3700万円だった。前年同期に四半期財務諸表を作成しておらず、前年同期と比べた増減率の記載はないが、通期の計画に対し第1四半期時点の最終利益の進捗率が約46%に上り、好感されたようだ。厚生労働省の 新型コロナウイルス感染者等情報把握・管理支援システムにおいて、システムの拡大や利用者の増加に伴うライセンス販売が増加。健康観察業務を支援する自動架電サービスでは感染者の増加により売上高が想定を上回ったという。
■シャノン <3976> 872円 (+150円、+20.8%) ストップ高
シャノン <3976> [東証G]が連日のストップ高。同社は12日、子会社ジクウの メタバースイベントプラットフォーム「ZIKU」が、昨年11月にみずほ銀行(東京都千代田区)がオンラインで開催した「M’s Salon メタバース展示会」に採用されたと発表しており、引き続きこれを好材料視する買いが入った。「M’s Salon メタバース展示会」は、みずほ銀行が主催したメタバースイベントで、デジタルトランスフォーメーション(DX)やサステナビリティ・トランスフォーメーション(SX)分野のサービス・商品を提供しているスタートアップ企業20社がメタバース上にブースを出展したイベント。みずほ銀行ではこれまでもオンラインでのイベントやセミナーを実施していたが、来場者と出展者の双方向のコミュニケーションやイベントの臨場感に課題を感じていたことから、アバターでリアルイベントさながらの臨場感と軽快な操作感を味わうことのできる「ZIKU」が採用されたとしている。
■プリントN <7805> 616円 (+100円、+19.4%) ストップ高
プリントネット <7805> [東証S]がストップ高。前引け後に23年8月期の単独業績予想について、営業利益を5億円から5億6000万円(前期比1.5%増)へ、純利益を2億8000万円から3億2600万円(同19.3%減)へ上方修正し、営業減益予想から一転して増益予想としたことが好感された。売上高は92億円(同6.4%増)の従来見通しを据え置いたものの、第1四半期において会員の売り上げ構成比が想定よりも上昇し、原価率が低下したことが要因としている。なお、同時に発表した第1四半期(9-11月)決算は、売上高23億8200万円(前年同期比6.8%増)、営業利益2億1000万円(同2.0倍)、純利益1億3500万円(同28.5%増)だった。
■トレファク <3093> 2,710円 (+366円、+15.6%)
東証プライムの上昇率2位。トレジャー・ファクトリー <3093> [東証P]が急反騰し昨年来高値を更新した。12日の取引終了後、23年2月期の連結業績予想について、売上高を265億1400万円から276億6700万円(前期比18.7%増)へ、営業利益を19億4300万円から23億7600万円(同2.4倍)へ、純利益を12億2000万円から15億800万円(同2.1倍)へ上方修正し、あわせて15円を予定していた期末配当を20円へ引き上げたことが好感された。同時に発表した第3四半期累計(3-11月)決算が、リユースへの需要が引き続き強く推移し、既存店の売り上げも高い伸びをみせたことが牽引役となり、売上高203億8800万円(前年同期比20.7%増)、営業利益19億100万円(同3.3倍)、純利益12億6300万円(同3.8倍)と大幅増益となったことが要因という。なお、年間配当予想は32円(前期17円)になる予定だ。
■アズ企画設計 <3490> 1,602円 (+181円、+12.7%)
アズ企画設計 <3490> [東証S]が3日続急騰。12日の取引終了後に発表した第3四半期累計(3-11月)単独決算が、売上高42億8700万円(前年同期比21.2%増)、営業利益1000万円(前年同期1億7500万円の赤字)、最終損益5100万円の赤字(同1億5500万円の赤字)となり、営業黒字に転換したことが好感された。主力の不動産販売事業で販売件数が11件となったことが牽引した。なお、23年2月期通期業績予想は、売上高107億2800万円(前期比11.8%増)、営業利益4億6900万円(同30.6%増)、最終利益2億3600万円(前期5億2600万円の赤字)の従来見通しを据え置いている。同時に株主優待制度の変更を発表しており、これも好材料視されている。23年2月末時点の株主から株主優待制度の基準日を年1回から年2回(2月末、8月末)に増やすとともに、優待品を従来の優待ポイントからクオカード(一律で3000円分)に変更する。
■寿スピリッツ <2222> 8,400円 (+770円、+10.1%)
東証プライムの上昇率4位。寿スピリッツ <2222> [東証P]が3日ぶりに急反騰。同社は12日取引終了後、23年3月期第3四半期累計(22年4-12月)の売上高が概算で前年同期比54.3%増の353億7000万円になったと発表しており、これが好感されたようだ。10-12月期の売上高は前年同期比39.3%増の152億7000万円。10月から始まった全国旅行支援や水際対策の緩和などで人流が回復基調となるなか、主力商品対策や新商品・限定商品の発売、季節イベント対策、催事展開などの施策を遂行したことが奏功した。
■セブン&アイ <3382> 6,142円 (+351円、+6.1%)
セブン&アイ・ホールディングス <3382> [東証P]が6日続急伸と上値指向鮮明。同社は12日取引終了後、23年2月期の業績予想の上方修正を発表、営業利益は従来予想の4770億円から5000億円(前期比29%増)に増額した。業績予想の増額は今期に入ってからこれで3回目となる。海外コンビニエンスストア事業がガソリン販売の採算向上で利益を伸ばしており、一昨年に米国で買収した同業会社との統合効果も発現している。国内は新型コロナウイルスの影響が一巡し、人流回復に伴う売り上げ拡大が寄与する。営業利益は期初予想段階で4300億円と3期ぶりの過去最高更新が見込まれていたが、3回にわたる修正を経て、700億円も上乗せされたことになる。
■レーザーテク <6920> 25,675円 (+1,385円、+5.7%)
レーザーテック <6920> [東証P]が6日続急伸。東京エレクトロン <8035> [東証P]も大幅高となった。前日12日に台湾積体電路製造(TSMC)
■進和 <7607> 2,083円 (+107円、+5.4%)
進和 <7607> [東証P]が急反発。12日の取引終了後に発表した第1四半期(9-11月)連結決算が、売上高238億7900万円(前年同期比38.7%増)、営業利益22億8000万円(同89.0%増)、純利益15億800万円(同77.3%増)と大幅な増収増益となり、上期計画に対する営業利益の進捗率が94%に達したことが好感された。主力の日本事業で、自動車メーカー・同部品メーカー向けの売り上げは微増にとどまったものの、中国の半導体・エレクトロニクスデバイスメーカー向け精密塗布装置の売り上げを計上したことや、北米における日系機械メーカー向け溶接ラインの売り上げを計上したことなどが牽引役となった。また、中国事業で日系自動車メーカー向け新工場の溶接ラインの売り上げを計上したことも寄与した。なお、23年8月期通期業績予想は、売上高730億円(前期比2.7%増)、営業利益42億円(同19.4%減)、純利益30億円(同20.7%減)の従来見通しを据え置いている。
■久光薬 <4530> 3,870円 (+190円、+5.2%)
久光製薬 <4530> [東証P]が4日続急伸。12日の取引終了後に23年2月期第3四半期累計(22年3-11月)の決算を発表し、純利益は前年同期比53.1%増の95億2200万円で着地した。通期計画(97億円)に対して約98%の高進捗となったことから、これが好感された。売上高は同6.0%増の918億8100万円だった。薬価改定などの影響で国内事業は振るわなかったものの、円安や新型コロナウイルスの行動制限緩和を追い風に海外事業が大きく伸び、全体業績を牽引した。通期見通しは据え置いた。
■レノバ <9519> 2,362円 (+88円、+3.9%)
レノバ <9519> [東証P]が大幅高で4日続伸。12日の取引終了後、新規に開発する太陽光発電所で発電した電力を、イーレックス <9517> [東証P]グループのエバーグリーン・マーケティングに直接販売する電力販売契約(PPA)を締結したと発表しており、好材料視された。なお、同件による23年3月期業績への影響は軽微としている。
■いちご <2337> 291円 (+10円、+3.6%)
いちご <2337> [東証P]が大幅高で3日続伸。同社は不動産再生事業やREIT運用などを手掛けるほか、太陽光発電などの再生可能エネルギー事業に展開している。12日取引終了後、23年2月期業績予想の修正を発表しており、最終利益は従来予想の65~85億円のレンジ予想から90億円(前期比39%増)に大幅増額した。商業施設やマンションなど保有物件の売却が順調だったほか、政府の水際対策緩和や旅行支援策などを背景にホテル稼働率の上昇なども収益に貢献している。
■三菱UFJ <8306> 977.1円 (+23.5円、+2.5%)
三菱UFJフィナンシャル・グループ <8306> [東証P]が3日続伸。銀行株が軒並み高となった。そのほか、三井住友フィナンシャルグループ <8316> [東証P]、みずほフィナンシャルグループ <8411> [東証P]といったメガバンクが昨年来高値を更新したほか、ふくおかFG <8354> [東証P]や七十七銀行 <8341> [東証P]、八十二銀行 <8359> [東証P]、京都銀行 <8369> [東証P]といった地銀株も新値圏に上昇した。17~18日の日銀金融政策決定会合で、大規模な金融緩和に伴う副作用を点検するとの観測が浮上し政策修正に向けた思惑が強まっている。13日の国内債券市場では、10年債利回りが一時0.53%と日銀が上限とする0.5%を上回った。この金利上昇は銀行にとって利ザヤ拡大に伴う業績回復につながるとの見方が強く、銀行株に対する見直し機運が一段と高まっている。
■OSG <6136> 1,929円 (+43円、+2.3%)
OSG <6136> [東証P]が3日続伸。同社は12日取引終了後、23年11月期通期の連結業績予想を公表。営業利益の見通しを前期比9.6%増の240億円としていることが好感されたようだ。売上高は同1.7%増の1450億円となる見通し。これまで注力してきた自動車関連産業や航空機関連産業だけでなく、半導体・5G産業、ロボット・自動化関連・機械部品産業、モビリティ産業、医療産業など成長が見込まれる市場で販路拡大を目指して顧客開拓を推進するとしている。
■第一三共 <4568> 4,134円 (+90円、+2.2%)
第一三共 <4568> [東証P]が続伸、後場上げ幅を拡大。13日、開発中の新型コロナウイルス感染症に対するmRNAワクチン(DS-5670)について、国内製造販売承認を申請したと発表しており、好材料視された。同ワクチンは、国内既承認mRNAワクチン(起源株)の初回免疫(2回接種)完了後の追加免疫用で、実用化すれば国内メーカーとしては初のワクチンとなる。
※13日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。
株探ニュース
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