■バードマン <7063> 1,388円 (+300円、+27.6%) ストップ高
Birdman <7063> [東証M]がストップ高。14日の取引終了後、エンターテインメントのデジタルトランスフォーメーション(DX)化に向けた「エンターテイメント・トランスフォーメーション(EX)事業」を新設したと発表。デジタル・テクノロジーを駆使し、アーティストやクリエイターがファンとの新たなコミュニケーションや関係を構築するためのプラットフォーム実現を目指すほか、既存のブランディングや広告プロモーション事業においてアーティストを起用した企業のマーケティング活動支援の推進などを図る方針。なお同事業の開始にあたり、既にアーティストとパートナーシップ契約を結んでいる。これに伴い、ライブ出演やグッズの販売、ファンクラブ会費などの収入が発生することから、22年6月期業績予想を上方修正すると発表した。売上高を25億300万円から33億1500万円(前期比88.7%増)へ、営業利益を1億200万円から2億1000万円(前期2億3900万円の赤字)へ増額した。
■ヤーマン <6630> 1,422円 (+300円、+26.7%) ストップ高
東証1部の上昇率2位。ヤーマン <6630> がストップ高。同社は美容機器や健康器具などを手掛け、コロナ禍での在宅需要を捉えたほか、中国でのEC事業が好調で収益を押し上げている。14日取引終了後に21年5-7月期決算を発表したが、営業利益は前年同期比76%増の29億2900万円と好調を極めた。今中間期計画に対する進捗率は97%に達しており、業績予想の上方修正期待が膨らむなか物色人気が集中した。
■マクビープラ <7095> 9,070円 (+1,500円、+19.8%) ストップ高
Macbee Planet <7095> [東証M]がストップ高。14日の取引終了後、22年4月期の連結業績予想について、売上高を120億円から122億8000万円(前期比25.6%増)へ、営業利益を10億円から10億6000万円(同34.9%増)へ、純利益を6億8100万円から7億2000万円(同31.6%増)へ上方修正した。8月にAlphaを連結子会社化したのに伴い、同社の損益を業績に取り込むことが要因としている。同時に発表した第1四半期(5-7月)決算は、売上高41億5000万円、営業利益3億3300万円、純利益2億3200万円だった。前年同期は単独決算のため比較はないものの、証券業界を中心にアナリティクスコンサルティング事業、マーケティングテクノロジー事業が伸長し、会社側によると売上高は前年同期比2.3倍、営業利益は同2.4倍となった。
■ヘッドウォ <4011> 9,760円 (+1,500円、+18.2%) ストップ高
ヘッドウォータース <4011> [東証M]がストップ高。同社はAIのシステム開発を通して経営課題を解決するAIソリューション事業を展開しており、デジタルトランスフォーメーション(DX)シフトが進む企業のニーズを捉えている。14日取引終了後、DX・AI を活用したストアビジネス共同事業運営に向けて、書籍・雑貨の複合店を展開するヴィレッジヴァンガードコーポレーション <2769> [JQ]と業務提携を締結したことを発表、これによる業容拡大効果に期待した買いを呼び込んだ。
■川西倉 <9322> 1,470円 (+216円、+17.2%) 一時ストップ高
東証1部の上昇率3位。川西倉庫 <9322> が4連騰。14日の取引終了後、22年3月期の連結業績予想について、売上高を207億5000万円から216億円(前期比2.6%増)へ、営業利益を5億円から7億4000万円(同58.1%増)へ、純利益を3億5000万円から5億2000万円(同4.1%減)へ上方修正し、あわせて6円を予定していた中間配当を8円に引き上げると発表した。上期において、国内物流事業で神戸港での港湾運送業務が計画に比べて大きく改善していることに加えて、国際物流事業で輸出入貨物の増加、新規荷主の獲得及び海上運賃マーケットの変動の影響などが寄与した。更に第3四半期以降は港湾運送業務、国際物流事業の取り扱いが鈍化すると見込むものの、従来予想よりは上回って推移すると見込んでいるとしている。なお、年間配当は14円(前期15円)となる予定だ。
■ブラス <2424> 715円 (+100円、+16.3%) ストップ高
東証1部の上昇率4位。ハウスウェディングなどを展開するブラス <2424> がストップ高。同社は14日取引終了後に、21年7月期通期の単独決算を発表。営業損益は3億2700万円の黒字(前の期は9億8900万円の赤字)となり、従来予想の2億円の黒字を上回って着地した。売上高は前の期比17.0%増の93億4300万円(従来予想は93億2100万円)となった。第4四半期の挙式・披露宴の実施組数が過去最高となったほか、利益面では売上原価効率化の取り組みや販管費削減による損益分岐点の引き下げ効果が寄与した。なお、22年7月期通期の業績予想は、現時点で合理的な算定が困難だとして開示しなかった。
■コリー <4175> 3,890円 (+475円、+13.9%)
coly <4175> [東証M]が急反騰。14日の取引終了後、フジ・メディア・ホールディングス <4676> 傘下のフジテレビジョンが製作する新作アニメ作品のIPを利用した新規ゲームタイトルの制作・開発に着手したと発表。colyは、自社IPの創出に加えて他社との協業を行うことでスケール及びパイプラインの拡充を目指しており、今回は初の他社との協業案件となる。ゲームのリリースは22年下期以降を予定。また、22年1月期業績への影響はないとしている。同時に発表した第2四半期累計(2-7月)単独決算は、売上高29億4300万円、営業利益7億1300万円、純利益4億2500万円となった。前年同期は四半期決算を開示していないため比較はないものの、19年にリリースした「魔法使いの約束」が1周年を迎えた以降も好調に推移したことや、それに伴いMD売り上げが増加したことなどが寄与し、実質13.8%営業増益となった。なお、22年1月期通期業績予想は、売上高76億8900万円(前期比21.4%増)、営業利益22億300万円(同6.4%増)、純利益13億7300万円(同2.2%減)の従来見通しを据え置いている。
■ギフト <9279> 2,718円 (+303円、+12.6%)
東証1部の上昇率5位。ギフト <9279> が急反騰、カイ気配で始まり上値のフシとして意識されていた2500円ラインを突破した。横浜家系ラーメンを主力に国内外でラーメン事業を展開しており、直営店のほか、麺や食材の提供や運営ノウハウを供与するプロデュース事業を手掛けている。新型コロナウイルスの影響をこなして業績は好調だ。コロナ禍で時短営業などを強いられるなかで売り上げ拡大基調をキープ、業務効率化などの合理化努力も業績に反映されている。14日取引終了後に発表した21年10月期第3四半期(20年11月~21年7月)決算は営業利益が前年同期比2.2倍の6億6000万円と急拡大しており、これを評価する買いを呼び込む格好となった。
■ユナイテド海 <9110> 4,770円 (+525円、+12.4%)
東証1部の上昇率6位。NSユナイテッド海運 <9110> が4連騰。海運株が全体軟調相場のなかで強さを発揮、業種別騰落率では33業種中、唯一プラス圏での推移となった。大手海運株も高いが、特にばら積み船比率の高いユナイテド海や明治海運 <9115> の上昇率が目立った。鉄鉱石や石炭、穀物などを運ぶばら積み船市況の総合的な値動きを表すバルチック海運指数は、前日14日時点で4日続伸し4200ポイント台に浮上、8月27日につけた年初来高値4235ポイント奪回が目前となっている。ここを上回れば2008年9月以来13年ぶりの高値圏となる。
■MSOL <7033> 3,470円 (+350円、+11.2%)
東証1部の上昇率7位。マネジメントソリューションズ <7033> が続急騰。同社は大手企業のプロジェクト管理・実行支援を行うコンサルティング会社だが、足もとの業績は絶好調に推移している。14日取引終了後に21年10月期第3四半期(20年11月-21年7月)決算を発表、営業利益は5億4400万円(前期実績は1100万円の黒字)と大幅な伸びを達成した。これを手掛かり材料に投資資金が流入した。
■ペルセウス <4882> 745円 (+72円、+10.7%)
ペルセウスプロテオミクス <4882> [東証M]が急反騰。14日の取引終了後、開発中の抗トランスフェリン受容体抗体PPMX-T003について、真性多血症(PV)患者に対する第1相臨床試験を開始したと発表。同試験は、赤血球が異常に増殖する疾患であるPVの患者を対象に、PPMX-T003の投与による安全性及び体内薬物動態を確認することが目的。なお、同件による22年3月期業績への影響はないとしている。
■土屋HD <1840> 212円 (+19円、+9.8%)
土屋ホールディングス <1840> [東証2]が大幅高で4日続伸、年初来高値を更新。14日の取引終了後、21年10月期の連結業績予想について、売上高を281億6000万円から305億円(前期比6.1%増)へ、営業利益2億3000万円から5億5000万円(前期5億100万円の赤字)へ、純利益1億3000万円から3億5000万円(同7億8800万円の赤字)へ上方修正した。新型コロナウイルス感染症拡大をきっかけに生活様式の変化による戸建住宅への関心の高まりもあり、住宅事業の受注高や不動産事業の仲介手数料収入が想定より増加していることが要因。なお、同時に発表した第3四半期累計(20年11月-21年7月)決算は、売上高192億8900万円(前年同期比6.7%増)、営業損益5億2300万円の赤字(前年同期12億7300万円の赤字)、最終損益4億1000万円の赤字(同13億2000万円の赤字)だった。
■内外トランスライン <9384> 2,490円 (+202円、+8.8%)
東証1部の上昇率9位。内外トランスライン <9384> が続急伸。15日午後0時ごろ、21年12月期の連結業績予想について、売上高を270億円から320億円(前期比44.1%増)へ、営業利益を23億1000万円から31億9000万円(同2.3倍)へ、純利益を16億8000万円から22億円(同2.6倍)へ上方修正し、あわせて18円を予定していた期末配当を28円に引き上げると発表。なお、年間配当は50円(前期36円)の予定だ。主力の海上混載やフルコンテナの単価、数量がともに予想を上回って推移しているほか、国内子会社が順調に推移していることが要因。また、海外子会社でも貨物取扱量が増加し、フォワーディング案件も順調に推移していることが寄与する。
■コプロHD <7059> 1,284円 (+95円、+8.0%)
コプロ・ホールディングス <7059> が続急伸。14日の取引終了後に自社株買いを実施すると発表。上限を30万株(発行済み株数の3.14%)、または3億5000万円としており、取得期間は9月15日から12月30日まで。経営環境の変化に対応した機動的な資本政策を遂行するためとしている。同時に、システムエンジニアリングサービスを手掛けるバリューアークコンサルティング(東京都品川区)の全株式を取得し子会社化すると発表した。バリューアークをグループに加えることで、グループ全体の更なる事業成長と収益の安定性向上を図るのが狙い。取得価額は非開示。なお、22年3月期業績への影響は精査中としている。
■フィルC <3267> 3,135円 (+208円、+7.1%)
フィル・カンパニー <3267> が急反発。14日の取引終了後、新横浜エリアで、過去最大規模となる4棟15戸のガレージ付賃貸住宅「プレミアムガレージハウス」プロジェクトを受注したと発表。同件は、JR・横浜市営地下鉄「新横浜駅」及びJR・東急「菊名駅」から徒歩圏内に立地の相談案件。マンションに比べて投資額を抑えた企画や、独自の入居待ち登録システム、多様な入居者ニーズに応えることができる競争優位性などが評価され、過去最大規模の受注に至ったとしている。
■SIG <4386> 726円 (+42円、+6.1%)
SIG <4386> [東証2]が全体軟調地合いに抗して5連騰。官公庁向け給与システムなどで実績の高いシステムインテグレーターで、デジタル庁創設に伴うデジタルトランスフォーメーション(DX)シフトで商機が高まるとの見方がある。セキュリティー分野ではコンサルティングのほか脆弱性診断、指紋認証など幅広いソリューションに対応する。テクニカル的には9月1日につけた戻り高値737円が意識され、ここをクリアすれば、既に26週移動平均線もブレークしていることで中期トレンド転換を示唆する。
■いちよし <8624> 713円 (+30円、+4.4%)
いちよし証券 <8624> が4日続伸。15日正午ごろ、未定としていた22年3月期の中間配当を19円(前年同期15円)にすると発表。なお、期末配当予想は引き続き未定としている。
■Jティッシュ <7774> 741円 (+28円、+3.9%)
ジャパン・ティッシュ・エンジニアリング <7774> [JQG]が3日続伸。15日午前11時45分ごろ、15日開催の中央社会保険医療協議会総会で、同社の自家培養口腔粘膜上皮「オキュラル」が12月1日付で保険収載されることが了承されたと発表。「オキュラル」は、角膜上皮幹細胞疲弊症によって角膜が広範囲に障害を受け、視力が著しく低下した患者に対する新たな治療法として期待されている製品で、口腔粘膜上皮細胞を用いて角膜上皮幹細胞疲弊症を治療する世界初の再生医療等製品となる。なお、22年3月期業績への影響はないとしている。
■フリークHD <6094> 2,088円 (+78円、+3.9%)
フリークアウト・ホールディングス <6094> [東証M]が4日ぶりに大幅反発。14日の取引終了後、持ち分法適用関連会社ZEALS(東京都目黒区)が東京証券取引所へ新規上場を申請したと発表しており、これが好材料視された。
■ラクス <3923> 4,685円 (+160円、+3.5%)
ラクス <3923> が大幅反発し年初来高値を更新した。14日の取引終了後に発表した8月度の月次売上高で、全社売上高が前年同月比34.2%増となり、大幅な増収基調が継続したこと好感された。主力のクラウド事業で、クラウド型経費精算システム「楽楽精算」が同33.1%増となり、成長を牽引した。
■東エレデバ <2760> 8,580円 (+250円、+3.0%)
東京エレクトロン デバイス <2760> が9連騰。15日午前中、米国のログリズム社(コロラド州)と販売代理店契約を締結し、次世代SIEM(セキュリティー情報イベント管理)「NextGen SIEM Platform」の販売を開始したと発表。SIEMは、さまざまな機器から出力される大量のログを集約して一元管理し、セキュリティー分析することで、いち早くインシデントを検知することができるもの。従来型のSIEMはログ量に応じた従量課金制であり、ログの取得範囲を広げるとコストがかさむため、限定的なログの収集にとどまっているが、「NextGen SIEM Platform」は、ログ量でコストが変動せず、セキュリティー機器・ネットワーク機器・アプリケーションなどから必要なログをすべて収集可能にするセキュリティープラットフォームであるという。また、人工知能(AI)がユーザーや機器の挙動を監視することで異常行動を検知するUEBAや、発見した脅威への対処といったオペレーターの運用を自動化し支援するSOARが単一のプラットフォームとして統合されており、脅威の早期発見やインシデント発生源の特定、被害状況の把握を行い、脅威の無害化から復旧までを支援するとしている。
■ヨータイ <5357> 1,412円 (+41円、+3.0%)
ヨータイ <5357> が大幅反発。株価は1996年2月以来、25年半ぶりに1400円台に乗せた。東海東京調査センターは14日、同社株のレーティングの「アウトパフォーム」を継続するとともに、目標株価は1700円から1740円に引き上げた。耐火物の原材料価格は上昇しているが、今期後半からは販売価格への転嫁が進むと予想。増収や生産性改善で売上高営業利益率の改善を見込んでいる。同調査センターでは、22年3月期の連結営業利益は前期比35.6%増の39億6000万円(会社予想31億円)を予想。23年3月期の同利益は41億6000万円を見込んでいる。
■東エレク <8035> 56,470円 (+860円、+1.6%)
東京エレクトロン <8035> 、レーザーテック <6920> 、アドバンテスト <6857> など半導体製造装置関連株が全般軟調地合いのなか強さを発揮。前日14日の米国株市場ではNYダウやナスダック総合指数など主要株指数は下落したが、半導体関連には根強い買いが入り堅調な値動きを示すものが多かった。エヌビディア
■ロランドDG <6789> 3,270円 (+40円、+1.2%)
ローランド ディー.ジー. <6789> が3日続伸。東海東京調査センターは14日、同社株のレーティングの「アウトパフォーム」を継続した。目標株価は4000円(前回は1900円)とした。第2四半期累計(1-6月)の連結営業利益は29億5800万円(前年同期は11億2600万円の赤字)となった。増産に伴う減価率改善と円安メリットで計画(21億円)を上回るポジティブサプライズとなった、と指摘。21年12月通期の同利益は40億円から54億円(前期比10.8倍)に増額修正されたが、同調査センターでは今期3回目になる55億円への増額修正を見込んでいる。
※15日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。
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