ノーリツ鋼機、上期最終を一転46倍増益に上方修正・19期ぶり最高益、通期も増額、配当も112円増額

　ノーリツ鋼機 <7744> が2月22日大引け後(15:15)に業績・配当修正(国際会計基準=IFRS)を発表。22年12月期第2四半期累計(1-6月)の連結最終利益を従来予想の13億円→943億円(前年同期は20.4億円)に73倍上方修正し、一転して46倍増益を見込み、一気に19期ぶりに上期の過去最高益を更新する見通しとなった。
　上期業績の好調に伴い、通期の連結最終利益も従来予想の57億円→977億円(前期は52.9億円)に17倍上方修正し、増益率が7.6％増→18倍に拡大し、5期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。ただ、通期の連結税引き前利益は従来予想の109億円→54億円(前期は98.3億円)に50.5％下方修正し、一転して45.1％減益見通しとなった。

　同時に、今期の上期配当を従来計画の20円→21円に増額し、下期配当も従来計画の20円→131円に大幅増額修正した。年間配当は152円(前期は198円)となる。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　　前回発表の2022年12月期第２四半期連結累計期間及び通期の業績予想につきましては、株式会社ＪＭＤＣ（以下「JMDC」）が通期に渡って連結子会社であることを前提として算出しておりました。　今回、本日付「特定子会社の異動（株式の一部譲渡）」にて公表しましたとおり、JMDCの一部株式をオムロン株式会社に譲渡することを決議いたしました。本件により、JMDCは当社の連結子会社から外れるため、異動日以降の業績を除外するとともに、株式の一部譲渡に伴う損益等を反映しております。

　当社は、株主の皆様に対する利益還元を経営の重要課題と認識しており、将来の事業展開と経営体質の強化のために必要な内部留保を確保しつつ、業績および利益状況等を勘案して継続的かつ安定的な配当を行うことを基本方針としております。今回、依然として新型コロナウイルス感染症拡大による不透明さが続く環境下ではありますが、2022年12月期を初年度とする新たな中期経営計画期間における配当性向の目標をこれまでの目標である25％以上から40%以上に変更することといたしました。そして、財務規律の維持と成長投資を両立させるため、子会社株式の売却益等の一過性の利益を除く、継続事業からの利益を配当原資として見直しを行いました結果、2022年12月期の配当予想につきまして、第２四半期末配当及び期末配当をそれぞれ21円に修正しております。また、株主の皆様の日頃のご支援に感謝の意を表すとともに、新たな中期経営計画におきましても引き続きのご支援を受け賜りたく、期末配当に特別配当110円を加えることといたしました。これにより、上記の普通配当と合わせ、年間配当は152円となる予定です。なお、新たな中期経営計画は、2022年２月25日に公表を予定しております。