<動意株・12日>(大引け)=ノーリツ鋼機、ラクオリア創薬、新電元工業など
ラクオリア創薬<4579.T>=続急伸し上場来高値を更新。きょう午後0時30分ごろ、同社が米アラタナ・セラピューティクス社(カンザス州)へ導出したEP4拮抗薬ガリプラントについて、欧州委員会から、犬の変形性関節症に伴う痛みの治療薬として、欧州における動物薬製造販売承認を取得したと発表しており、業績への貢献を期待した買いが入っている。ガリプラントはアラタナ社と米イーライ・リリーの動物薬部門であるエランコ・アニマル・ヘルスが共同で販促しているもので、ラクオリア創薬では、2010年12月に、アラタナ社とEP4拮抗薬の動物用医薬品としての全世界における商用化に関する導出契約を締結し、契約一時金の受領のほか、開発段階の進捗に応じたマイルストーンおよび販売後のロイヤルティーを受け取る権利を得ている。
新電元工業<6844.T>=急伸。東海東京調査センターが11日付で、投資判断を「ニュートラル」から「アウトパフォーム」とし、目標株価を6000円から1万1000円へ引き上げたことが好材料視されているようだ。会社側の18年3月期は前年比27%営業増益予想だが、同センターでは同63%増益と大幅な上振れを予想。また、アジアの二輪市場の回復や、自動車・産機向け、家電向けなどにデバイスで好調な受注が見込まれることから、19年3月期も16.9%増益と2ケタ増益を予想しているという。
エスプール<2471.T>=ストップ高。同社は11日の取引終了後、2月28日を基準日として1対5株の株式分割を実施すると発表しており、これを好材料視した買いが入っている。また、同時に発表した18年11月期の連結業績予想が、売上高135億8700万円(前期比16.2%増)、営業利益8億1400万円(同20.7%増)、純利益4億6800万円(同10.7%増)と営業利益で最高益更新を見込み、年間配当を実質増配となる5円(前期18円、ただし分割前実績)を予定していることも好感されているようだ。引き続き人材不足感が継続していることを背景に、主力のコールセンター業務を中心に人材ソリューション事業が2割強の大幅増収となり業績を牽引する見通し。また、ビジネスソリューション事業も伸長する見込みだ。
大阪有機化学工業<4187.T>=ストップ高で昨年来高値を更新。同社はエステル化成品に強みを持つ化学会社で電子材料事業にも展開する。11日取引終了後に発表した18年11月期の連結業績予想は、売上高が272億8100万円(前期比2.7%増)と増収を確保し、最終利益は24億1500万円(同11.8%増)と2ケタ伸長を見込んでいる。前17年11月期の最終利益は21億6100万円(前の期比5.8%増)と連続最高益を更新したが、今期も連続更新の見通しにあることで、大きく好感された。さらに同日、発行済み株式数(自社株を除く)の1.34%に当たる30万株(4億5000万円)を上限に自社株買いを実施することも発表(買い付け期間は1月15日から2月21日まで)しており、これも物色人気に拍車をかけた。
アルテック<9972.T>=急反騰。同社は産業機械商社でペットボトルの製造事業なども手掛ける。11日取引終了後、17年11月期の連結業績予想の修正を発表した。売上高を150億円から151億7300万円(前の期比10.1%増)へ小幅に増額、一方で営業利益を4億円から6億3400万円(同73.2%増)へ、最終利益を3億円から6億5400万円(同10.2倍)へ大幅修正しており、これを材料視する買いを呼び込んでいる。売上原価などのコストコントロールを徹底したことが利益の上乗せにつながった。
※未確認情報が含まれる場合があります。株式の売買は自己責任に基づいて、ご自身でご判断ください。
出所:株経ONLINE(株式会社みんかぶ)
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