■売り一巡後には押し目待ち狙いの買いが入りやすい
■アサヒ、23/12営業利益 12.9%増 2449億円、24/12予想 11.4%増 2730億円
■前場の注目材料:富士フイルム、インドで移動型健診を今春開始、医療用コンテナ活用
■売り一巡後には押し目待ち狙いの買いが入りやすい
14日の日本株市場は、ギャップスタートから売り優勢の相場展開になりそうだ。13日の米国市場は、NYダウが524ドル安、ナスダックは286ポイント安だった。1月の米消費者物価指数(CPI)の伸びが予想ほど減速せず、米連邦準備理事会(FRB)による早期の利下げ期待が後退し、売り優勢の展開となった。米長期金利の大幅上昇に連れて売りが一段と加速し、終日軟調に推移した。シカゴ日経225先物清算値は大阪比445円安の37685円、円相場は1ドル150円60銭台で推移している。
シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、マドを空けての下落になろう。ただし、前日の1000円を超える大幅高で一時節目の38000円を回復していたこともあり、反動安は想定されていた面はありそうだ。米国市場はCPIの結果を受けて急落となったが、最高値圏で推移していることから、利下げ期待が後退する局面においては、持ち高調整の売りが出やすいところでもある。そのため、売り先行では始まるものの、売り一巡後には押し目待ち狙いの買いが入りやすいと考えられる。
日経225先物はナイトセッションで高値を更新して始まり、ボリンジャーバンドの+3σに接近した後の下落によって、+2σ水準まで下げているため、過熱感はやや和らぐ格好である。直近4営業日で2000円超上昇したこともあり、出遅れている買い方にとっては押し目を狙いやすいところである。日経平均は、+2σが位置する37560円辺りでの底堅さがみられるようだと、押し目待ちの買いが意識されそうだ。また、米VIX指数が急伸したことから、売り仕掛け的な商いも入りやすいものの、下値の堅さがみられる局面においては、早めのショートカバーに向かわせそうである。
物色としては売り一巡後のハイテク株の底堅さを見極めつつ、押し目狙いのスタンスに向かわせよう。また、円相場が1ドル150円台半ばで推移するなか、輸出関連への物色も意識されよう。そのほか、決算を手掛かりとしたところでは、アサヒ<2502>、eWeLL<5038>、パンパシHD<7532>、ファインデクス<3649>、グリコ<2206>、SECカーボン<5304>、ホシザキ<6465>、トライト<9164>、ビジョン<9416>、加藤製<6390>、イトーキ<7972>、AIinside<4488>などが注目される。
■アサヒ、23/12営業利益 12.9%増 2449億円、24/12予想 11.4%増 2730億円
アサヒ<2502>が発表した2023年12月期業績は、売上収益が前期比10.3%増の2兆7690.91億円、営業利益は同12.9%増の2449.99億円だった。日本においてビール類の売上が増加した酒類事業を中心に各事業が増収となった。欧州においては、各国の主力ブランドやグローバルブランドの販売強化に加えて、価格改定の効果などにより、増収となった。
■前場の注目材料
・日経平均は上昇(37963.97、+1066.55)
・1ドル=150.70-80円
・米原油先物は上昇(77.87、+0.95)
・米国のインフレ沈静化観測
・富士フイルム<4901>インドで移動型健診を今春開始、医療用コンテナ活用
・トヨタ自<7203>グループのダイハツ、社長にトヨタ・井上雅宏氏、不正防止へ風土改革
・北越コーポ<3865>大王製紙と、3領域で戦略的提携へ、OEM生産など検討
・スター精密<7718>インドに工作機械販社、スイス型自動旋盤シェア拡大
・住友ゴム<5110>タイヤの空気抵抗可視化、シミュレーション技術開発
・楽天G<4755>楽天モバイル、家族割サービス、月額110円安く
・NEC<6701>ソフト検査を40%時短、ソースコード不要の新技術
・セイコーエプソン<6724>長野にバイオマス発電所、26年度後半稼働
・マイクロ波化学<9227>三井化学と、環境負荷低い炭素繊維製造技術の実証本格化
・中部電力<9502>中部電力ミライズ、EV充電サービス参入、商業施設などに1.5万台
・DOWA<5714>DOWAエレクトロニクス、高出力・高効率の近赤外LEDチップ開発
☆前場のイベントスケジュール
<国内>
・特になし
<海外>
・中国休場(春節、17日まで) <ST>
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