東京株式(大引け)=100円安、原油安と円高嫌気して3日ぶり反落
大引けの日経平均株価は前日比100円83銭安の1万6497円36銭と3日ぶり反落。東証1部の売買高概算は15億8254万株、売買代金概算は1兆8181億6000万円。値上がり銘柄数は657、対して値下がり銘柄数は1196、変わらずは120銘柄だった。
きょうの東京市場は、前日の米国株市場でNYダウが小幅続落となったことや、WTI原油先物価格が8日ぶりに急反落したこと、さらに足もとの為替相場が1ドル=100円大台攻防を意識した円高を受け、リスク回避ムードが優勢となった。四半期決算発表通過で全般は買い手掛かり難の状況にあり、市場エネルギー不足のなかで上値も重い展開に。後場寄りの日銀のETF買いに対する期待感から下値に対しても頑強で、実際後場に入って早々に日経平均はプラス圏に浮上する場面もあった。ただ、物色対象が定まらず、実需の買いも限定的。後半は円高に振れる為替動向を横目に見切り売りが出て下げ幅を広げる展開となった。
個別では、円高警戒からトヨタ自動車<7203.T>、富士重工業<7270.T>などが軟調、信越化学工業<4063.T>も冴えない。前日ストップ高のエスケイジャパン<7608.T>が急反落、TOWA<6315.T>、SUMCO<3436.T>、日本特殊陶業<5334.T>なども大きく利食われた。ピーシーデポコーポレーション<7618.T>の下値模索が続き、ブイ・テクノロジー<7717.T>も安い。
半面、小野薬品工業<4528.T>が上値追い、ファミリーマート<8028.T>も続伸と気を吐いた。花王<4452.T>もしっかり。西松屋チェーン<7545.T>が大幅高、トクヤマ<4043.T>も物色人気に。東京電力ホールディングス<9501.T>が上昇。ツクイ<2398.T>が高く、エムスリー<2413.T>も商いを伴い続伸した。
出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)
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