「核融合発電」が13位に浮上、政府が初の国家戦略案をまとめると報じられる<注目テーマ>
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みんかぶと株探が集計する「人気テーマランキング」で、「核融合発電」が13位にランクインしている。
1日付の日本経済新聞朝刊で「核融合発電について議論する政府の有識者会議は28日、初の国家戦略の案をまとめた。実用化の前段階である『原型炉』での実証実験について『早期に実現する』と掲げた」と報じられており、これが人気上昇のきっかけとなっているようだ。
核融合発電とは原子核同士を融合させてエネルギーを取り出す発電のこと。原子力発電が「核分裂」時に発生するエネルギーを利用して発電する一方、核融合発電は「核融合」時に発生するエネルギーを利用して発電する仕組みで、燃料となる重水素は海水中に豊富に存在することから、ウランやプルトニウムなどの放射性物質を使わずに環境への負荷もコストも低い発電方法といえる。また、核分裂で起こる連鎖反応がないため、暴走による深刻な事故が発生する可能性もない安全なエネルギーとされている。
日本は国際プロジェクト「国際熱核融合実験炉(ITER)」に参加し、核融合発電への取り組みを強めており、今後も話題に上る可能性が高い。この日の関連銘柄に目立った動きは少ないものの、ITER向けに核融合関連製品を提供している助川電気工業<7711.T>、レーザー核融合ベンチャーのEX-Fusion(エクスフュージョン、大阪府吹田市)と技術提携しているジェイテックコーポレーション<3446.T>、2月28日付の日本経済新聞朝刊で「将来の脱炭素電源として期待される『核融合発電』向けに、主要部品の材料を増産する」と報じられたフジクラ<5803.T>、核融合科学研究所とタングステンと銅合金の異種金属接合技術である「ダイバータ用異種金属接合体」を共同開発した東邦金属<5781.T>などが注目されている。
出所:MINKABU PRESS
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