■ザイン <6769> 1,515円 (+300円、+24.7%) ストップ高
ザインエレクトロニクス <6769> [東証S]がストップ高。同社は10日、消費電力の大きい光通信用デジタルシグナルプロセッサー(DSP)を不要とする垂直共振器型面発光レーザー(VCSEL)対応の光半導体チップセットの開発成果について発表。これを材料視した買いが集まったようだ。次世代通信規格のPCI Express 6.0に対応。 半導体レーザーの一種で光通信に活用されるVCSELドライバーと、トランスインピーダンスアンプ(TIA)で構成する。データセンターにおける光通信線路の消費電力を60%削減することや、遅延時間を90%低減する効果が期待されるという。同社は9月23日からドイツのフランクフルトで始まる光通信技術展でデモンストレーションを行い、今後の営業活動につなげる予定としている。
■アスタリスク <6522> 536円 (+80円、+17.5%) ストップ高
アスタリスク <6522> [東証G]がストップ高。9日の取引終了後、リニアモーター技術を活用した搬送ロボットシステム「AsReader HAKOBU(アズリーダーハコブ)」を開発したと発表しており、これを好感した買いが流入した。「HAKOBU」は、「基板部」と「トレイ部」で構成され、基板部に配置したコイルを制御することで、トレイ部を稼働させる仕組み。従来の搬送設備ではベルトコンベアをはじめとした機材を工程ごとに複雑に配置し、多くの空間を必要としていたが、「HAKOBU」では1つのサイズのパネルを柔軟に組み合わせ、搬送設備全体を1つのロボットシステムとして構築することで、全ての工程を同時に進めることができ、また省スペース化及び作業効率化を図ることができるとしている。
■大運 <9363> 540円 (+80円、+17.4%) ストップ高
大運 <9363> [東証S]がストップ高。阪神港をエリアとする港湾運送会社でパナソニック ホールディングス <6752> [東証P]を大口荷主としている。25年3月期第1四半期(24年4-6月)業績は営業利益が前年同期比で4割を超える大幅増益を達成し、進捗率から通期見通しも上方修正期待がある。そうしたなか、2030年秋に大阪市で開業が予定される統合型リゾート施設(IR)の計画について、運営事業者の「大阪IR」が、違約金なしで撤退できる解除権を消滅させることが伝わっており、これに伴い同社にとっても商機を逃す可能性が低くなったという見方が強まり、投資資金攻勢の根拠となった。思惑先行の需給相場の様相が強いものの、信用買い残が直近ピーク時だった7月上旬からは大分整理が進捗していたことや、株価面では薄商いのなか300円台後半で横ばいを続けるなど売り物を枯らした状態にあったことで、短期筋の食指を動かす格好となった。
■プロディ <5580> 1,063円 (+150円、+16.4%) ストップ高
プロディライト <5580> [東証G]がストップ高。9日取引終了後、音声から人の感情を分析できる技術に関連する特許を取得したと発表した。この特許は同社が提供するクラウドPBX「INNOVERA(イノベラ)」のオプション機能で既に実用化されているという。これを材料視した買いが集まった。
■アールプラン <2983> 1,145円 (+150円、+15.1%) ストップ高
アールプランナー <2983> [東証G]がストップ高。9日取引終了後、25年1月期通期の業績予想について、売上高を375億円から388億円(前期比21.0%増)へ、営業利益を11億8000万円から17億円(同3.2倍)へ、最終利益を6億5000万円から10億円(同4.5倍)へ上方修正しており、これが好感された。前期から引き続き受注高・総受注棟数が好調で、上期における戸建て販売棟数が順調に推移。顧客ニーズを捉えた土地の仕入れや独自のデジタルマーケティングが奏功し、特に分譲住宅の販売棟数が大幅に増加したことが寄与する。また、前期に実施した販売価格の適正化や一部建築資材の値下がりなどにより売上総利益が改善したことで利益面が上振れるという。
■アイスペース <9348> 732円 (+74円、+11.3%) 一時ストップ高
アイスペース <9348> [東証G]が続急騰、一時ストップ高となった。同社は10日、宇宙業界における国際的・多角的な知見と豊富な経験を持つリーダーを含むメンバーで形成された「ispace・ルナ・アドバイザリー・ボード」を創設したと発表。これを材料視した買いが入ったようだ。ボードメンバーには、欧州宇宙機関(ESA)の元事務局長のジャン─ジャック・ドルダン氏や米航空宇宙局(NASA)の元科学ミッション本部副本部長のアラン・スターン氏ら4人が就任した。アイスペースに対し、地球と月の間の空間(シスルナ)に経済圏を構築するための戦略や課題について、アドバイスを提供することが期待されているという。
■常磐興 <9675> 1,676円 (+136円、+8.8%)
常磐興産 <9675> [東証S]が4日続急伸。9日の取引終了後、米投資ファンドのフォートレス・インベストメント・グループ系のOntarioが常磐興に対し、完全子会社化を目的に株式公開買い付け(TOB)を実施すると発表した。TOBは2段階で行われ、1回目の買い付け価格は1株1650円とする。常磐興の株価は1回目のTOB価格を上回って推移している。1回目のTOBの買い付け期間は9月10日から10月24日までを予定。買付予定数の下限は445万401株(所有割合50.67%)とし、上限は設定しない。1回目のTOB成立後、筆頭株主の常磐開発(福島県いわき市)などを対象に2回目のTOBを1株1240円で実施する予定。常磐興は上場廃止となる可能性がある。同社はリゾート施設「スパリゾートハワイアンズ」を運営。フォートレスは施設のバリューアップを進め、収益性の改善などを図る方針。東京証券取引所は9日、常磐興の株式を監理銘柄(確認中)に指定した。
■Bガレージ <3180> 1,569円 (+122円、+8.4%)
東証プライムの上昇率2位。ビューティガレージ <3180> [東証P]が3日ぶり急反発。9日の取引終了後に上限を16万株(発行済み株数の1.26%)、または2億円とする自社株買いを実施すると発表しており、好材料視された。取得期間は9月10日から12月27日までで、株主還元及び資本効率の向上を図るとともに、経営環境の変化に対応した機動的な資本政策を遂行することが目的という。同時に発表した第1四半期(5-7月)連結決算は、営業利益が3億1500万円(前年同期比18.0%減)だった。化粧品や材料カテゴリーの売り上げが牽引役となり物販事業が好調に推移し、売上高は78億8100万円(同9.8%増)となったが、各種美容展示会への出展といった積極的なマーケティングコストや第三DCへの開設準備にかかる投資などで販管費が膨らみ利益を圧迫した。なお、25年4月期通期業績予想は、売上高339億8700万円(前期比13.9%増)、営業利益18億1600万円(同6.8%増)、純利益12億1000万円(同11.6%増)の従来見通しを据え置いている。
■サイジニア <6031> 571円 (+44円、+8.4%)
サイジニア <6031> [東証G]が3日ぶり急反発。同社は10日、グループのZETAが手掛けるEC商品検索・サイト内検索エンジン「ZETA SEARCH」が、日本航空 <9201> [東証P]が運営する総合ショッピングモール「JAL Mall」に導入されたと発表。これが株価を刺激したようだ。
■キャンバス <4575> 892円 (+60円、+7.2%)
CANBAS <4575> [東証G]が3日ぶり急反発。10日午後0時40分、同社と静岡県立大学創薬探索センターが創出し開発中の抗がん剤候補IDO/TDO阻害剤について、米国特許庁から特許査定を受領したと発表。これを手掛かり視した買いが集まったようだ。特許権者はキャンバスと、ふじのくに医療城下町推進機構。日本においては2023年6月に特許査定を受領しており、今回の米国特許査定はこれに続くものとしている。
■グリッド <5582> 2,826円 (+181円、+6.8%)
グリッド <5582> [東証G]が続急伸。10日午前11時ごろ、電気通信大学との共同提案「仮想発電所需給調整におけるリスクヘッジ型量子古典確率最適化手法の開発」が、NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)のプロジェクト「量子・古典ハイブリッド技術のサイバー・フィジカル開発事業」に採択されたと発表しており、好材料視された。VPP(仮想発電所)では、エネルギー管理の効率化と持続可能なエネルギー供給を実現するためには、「需給調整」の最適化が不可欠だが、VPPの需給調整には発電予測、需要予測、電力市場の価格予測など多くの不確実な要素が含まれているため、シナリオ数が膨大な数に増加する。そこで、同プロジェクトでは、VPP需給不確実性の最適化において、世界に先駆けてゲート方式の量子技術を活用した量子古典確率最適化手法の研究開発を実施。これにより、100万通り以上のシナリオの生成と、膨大な数のシナリオに対する最適化計算が可能となり、エネルギーの需給バランスを効率的に管理し、リスクを最小限に抑制することができるとしている。
■三浦工 <6005> 3,445円 (+208円、+6.4%)
東証プライムの上昇率8位。三浦工業 <6005> [東証P]が続急伸。SMBC日興証券は9日、三浦工の目標株価を4700円から5000円に引き上げた。投資評価は「1」を継続する。米クリーバーブルックス社を買収した三浦工について、M&A関連費用の計上や無形資産償却の会計処理など業績に関しては不透明な状況が継続しているとしながらも、クリーバーブルックス社の利益貢献がなくても三浦工のPER(株価収益率)は過去最低水準で割安感が強いと指摘。26年3月期にかけて徐々に不透明感は払しょくされ、改めて米州での成長ストーリーが強く認識されるようになると想定する。同証券は三浦工の26年3月期営業利益予想を従来の280億円から337億円に見直した。
■ホットリンク <3680> 360円 (+21円、+6.2%)
ホットリンク <3680> [東証G]が続急伸。米子会社のエフィウス(サービスブランド名「Socialgist」)が、ダークネットデータプロバイダー大手のダークアウル(コロラド州)とパートナーシップを締結したと発表しており、好材料視された。ソーシャルビッグデータのアクセス権販売を行うエフィウス社と、ダークネットに精通する主要プロバイダーであるダークアウル社の双方の強みを組み合わせることで、業界最大かつ最も包括的なダークネット、ソーシャル、及び会話型コンテンツのデータベースを構築するのが狙い。これにより、広範囲なライブデータソースへのアクセスが可能となり、利用する顧客はデジタルリスクへの包括的な視点を得ることが可能になるとしている。
■アルトナー <2163> 1,857円 (+105円、+6.0%)
東証プライムの上昇率10位。アルトナー <2163> [東証P]が3日ぶり急反発。同社は人材サービス会社の古参で機械・電子機器設計やソフトウェア開発など技術者派遣で業界をリードする。足もとの業績も好調に推移しており、9日取引終了後に発表した25年1月期上期(24年2-7月)決算は営業利益が前年同期比9%増の9億6000万円となった。特に5-7月期でみた場合は伸びが顕著で同利益の伸び率は前年同期比20%に達し、利益水準も同期間として過去最高を更新した。これがポジティブ視され上値を見込んだ投資資金が流入した。
■ホーチキ <6745> 1,898円 (+91円、+5.0%)
ホーチキ <6745> [東証P]が5日ぶり急反発。9日の取引終了後、8月30日に発表したエア・ウォーター <4088> [東証P]などを売出人とする170万7400株の売り出しと上限を25万6100株とするオーバーアロットメントによる売り出しに関して、売出価格を1752円にすると発表した。株価は売り出し発表以降、短期的な需給悪化を警戒した売りに下落していたが、売出価格決定を機に買い戻す動きが出たようだ。
■カンロ <2216> 3,160円 (+135円、+4.5%)
カンロ <2216> [東証S]が4日ぶり大幅反発。同社は9日、9月30日発売分から順次、価格改定及び内容量を変更すると発表しており、採算改善などが期待されたようだ。原材料・資材の価格高騰やエネルギー費・物流費の上昇など、厳しい環境が続いていることが背景。価格を改定する商品は「健康のど飴梅(スティックタイプ)」「はちみつレモンCのど飴(スティックタイプ)」「海苔のはさみ焼き梅味」「海苔のはさみ焼きわさび味」で、5~16%程度の値上げとなる見通し。「のミルクキャンディ抹茶ラテ」については、10月7日発売分から内容量を変更するとしている。また、同社は10日、7月30日に販売を再開していた「じゅるるシャインマスカット」が、想定を大幅に上回る注文により十分な供給ができない状況となったため、休売することを明らかにしている。
■ランドネット <2991> 1,650円 (+64円、+4.0%)
ランドネット <2991> [東証S]が大幅高で4日続伸。中古不動産を買い取り、投資家や不動産事業者に売却する流動化ビジネスを展開するが、業績は大幅増収増益路線をまい進中だ。9日取引終了後に発表した25年7月期の業績予想は、売上高が前期比24%増の962億4100万円、営業利益が同17%増の32億6200万円といずれも2ケタ伸長となり、連続で過去最高を更新する見通しとなった。これを材料視する形で投資資金が集中した。
■今村証券 <7175> 1,289円 (+49円、+4.0%)
今村証券 <7175> [東証S]が3日ぶり大幅反発。9日の取引終了後、未定としていた25年3月期の配当予想について、中間配当25円(前年同期無配)を実施すると発表しており、好材料視された。なお、期末配当及び年間配当(前期70円)予想は引き続き未定としている。
■オプロ <228A> 1,238円 (+47円、+4.0%)
オプロ <228A> [東証G]が3日ぶり大幅反発。10日午後2時ごろ、同社の金融/行政機関向け電子申請サービス「カミレス」を埼玉県が採用したと発表しており、好材料視された。「カミレス」は、金融機関や行政機関での窓口手続きや郵送手続きにおける申請・承認プロセスを、内製でDX推進できる電子申請サービス。今回の採用では、「現行の申請様式をそのまま電子にできる」点や、拡張性の高いセールスフォース基盤である点などが評価されたとしており、埼玉県では県内企業の認定・登録事務など一度の申請で終わりではなく、その後の定期的な更新申請や実績報告などを伴う事務から利用を開始したという。
■グリーンズ <6547> 1,725円 (+65円、+3.9%)
グリーンズ <6547> [東証S]が大幅続伸。SBI証券が9日付で新たに投資判断「買い」、目標株価3400円でカバレッジを開始したことが好材料視されたようだ。同証券によると、同社が運営するコンフォートホテルは、比較的低単価のビジネスホテルであり、出張予算を上回るような高単価のホテルが増えているなかで、出張需要の残存者メリットを享受できるホテルであると指摘。また、拡大するレジャー需要に対して、コンフォートホテルERA、コンフォートスイーツ、アセンドホテルコレクションなどのレジャーブランドでの新規出店やリブランドを進めていることも評価している。更に、チサンイン22物件のオペレーターチェンジに加えて、星野リゾート・リート投資法人、三菱UFJ銀行とのパートナーシップのもと、ロードサイド型ホテルの日本全国への事業拡大も目指しており、国内ホテル企業のなかにあって、高い成長が期待できる企業であると見込んでいる。
■イチネンHD <9619> 1,752円 (+60円、+3.6%)
イチネンホールディングス <9619> [東証P]が3日ぶり大幅反発。9日の取引終了後、25年3月期の配当予想を中間・期末各30円の年60円から、中間33円・期末30円の年63円(前期60円)に増額修正しており、これを好感した買いが入ったようだ。
■Appier <4180> 1,694円 (+56円、+3.4%)
Appier Group <4180> [東証P]が大幅続伸。同社は10日、カカオのパーソナライズメッセージ機能において、公式パートナーとして協業を開始したと発表しており、これが買い手掛かりとなったようだ。同社は自社で開発・提供する人工知能(AI)パーソナライゼーション・クラウド「AIQUA(アイコア)」により、パーソナライズメッセージ機能を提供。これによりカカオでは、他のプラットフォームに移動することなく、顧客セグメント作成、マーケティングキャンペーンの素材選定、メッセージ送信、更にキャンペーンパフォーマンス確認まで、パーソナライズメッセージ機能をワンストップで管理することができるとしている。
■ハンズマン <7636> 828円 (+27円、+3.4%)
ハンズマン <7636> [東証S]が大幅高。同社はホームセンターを運営している。9日の取引終了後に開示した月次売上高によると、8月の既存店売上高は前年同月比5.7%増となった。前年同月を上回るのは3ヵ月ぶりとなり、好感されたようだ。既存店の客数は同1.4%増、客単価は同4.3%増となった。
■SBG <9984> 7,843円 (+151円、+2.0%)
ソフトバンクグループ <9984> [東証P]が3日ぶり反発。前週4日にマドを開けて売られた後は安値圏でもみ合っていたが、10日は目先リバウンド狙いの買いが優勢となった。前日は米国株市場でナスダック総合株価指数が1%を超える上昇をみせており、米ハイテク株へ積極投資を行う同社に追い風材料となった。また、同社が出資するアリババ集団
■東陽テク <8151> 1,620円 (+27円、+1.7%)
東陽テクニカ <8151> [東証P]が続伸。10日午前10時30分ごろ、有機EL素子の超低輝度における挙動を調べる検査技術を開発したと発表した。米国子会社TOYOTechがシャープ <6753> [東証P]傘下のシャープディスプレイテクノロジー、北陸先端科学技術大学院大学と共同で開発した。10月に「DCM1000型DC-JVL測定システム」として世界で販売を開始するという。これが手掛かりとなった。
■キャンドゥ <2698> 3,365円 (+55円、+1.7%)
キャンドゥ <2698> [東証S]が9日ぶり反発。10日午後2時ごろに発表した8月度の月次売上高で、既存直営店売上高が前年同月比6.8%増と27ヵ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。なお、全社売上高は同7.3%増だった。
※10日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。
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