~プレミアム会員を軸としたサブスク型ビジネスモデルへ一新~
【ポイント】
・デジタル生活に関する情報発信とコミュニケーションの拠点を準備している。「横濱Key Station」は2022年春から本格開始となろう。プレミアム会員家族との価値創造ネットワークとして、リアルなプレイスに来てもらったり、スタジオから会員向けネット放送を実施したりすることで、会員獲得とインサイドセールスの拡大を狙っている。
・そのための大型投資を実行中である。今期の投資額は45億円に増加する。店舗のリノベーションに加えて、本社移転を契機としたKey Stationの設備、軽井沢でのワーケーション施設の取得などに投資する。
・5月に独自のサブスクリプションモデルへ完全移行することを表明し、スタートを切った。当社はすでに10年かけて会員型ビジネスへシフトし、ここ数年はプレミアム会員中心の事業へシフトしてきた。いよいよNCS(ニューカスタマーサクセス会員)を軸としたモデルへの転換を開始した。
・広義のサブスク会員は3月末で45万人(ARPU3500円)であるが、このうちデジタル担当が付いているプレミアム会員(NCS)を、同9.7万人(同8053円)から1年後を目途に14万人(同8100円)へ拡大する。仕組みはできているので、人材の増強と広告宣伝の拡大に大きく先行投資している。
・今期は会員シフトを強化しているので、一般顧客向け商品販売が大きく減少する。先行投資もあって、業績は大幅に落ち込む。これは覚悟のうえである。来期の後半からはNCSの増加が軌道に乗ってこよう。
・既に売上の50%はサブスク型であるが、これを3~5年で80%まで高める計画である。
提案型の需要創出効果が次第に顕在化してこよう。新しいビジネスモデルへの転換は先進的で画期的、世界でもユニークである。新規の加入も増えてくるので、収益性は以前より向上してこよう。今後5年でみると、NCSが大きく増加する中で、サブスク型の収益が着実に伸びてくるので、市場での評価も大きく上昇してこよう。
目次
1.新ビジネスモデル 独自のサブスク型へフルモデルチェンジ
2.特色 インターネットデバイスのサービス専門店へ転換
3.強み サービス収入主力の収益構造へシフト
4.今後の展開 メンバー(会員)との結びつきを強化し、関係人口作りへ
5.当面の業績 NCS(ニューカスタマーサクセス)会員の獲得に向け先行投資
6.企業評価 NCSの新規加入増で、攻めの局面へ
企業レーティング | A |
---|---|
株価 (2021年11月29日) |
337円 |
時価総額 | 177億円 (52.622百万株) |
PBR | 0.65倍 |
ROE | 1.9% |
PER | 34.0倍 |
配当利回り | 4.2% |
総資産 | 35371百万円 |
純資産 | 26368百万円 |
自己資本比率 | 74.4% |
BPS | 521.2円 |
決算期 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 当期純利益 | EPS | 配当 |
---|---|---|---|---|---|---|
2014.3 | 53772 | 2256 | 2357 | 1536 | 38.0 | 4.7 |
2015.3 | 51261 | 3045 | 3162 | 1914 | 42.0 | 6.9 |
2016.3 | 51729 | 4086 | 4139 | 2693 | 56.9 | 9.6 |
2017.3 | 46417 | 3402 | 3467 | 2269 | 44.1 | 13.0 |
2018.3 | 43590 | 2981 | 3079 | 1958 | 38.6 | 13.0 |
2019.3 | 40447 | 2579 | 2685 | 1553 | 30.9 | 13.0 |
2020.3 | 39137 | 2941 | 3018 | 1718 | 34.2 | 13.0 |
2021.3 | 38312 | 2893 | 2935 | 1854 | 36.8 | 13.5 |
2022.3(予) | 33800 | 970 | 1050 | 500 | 9.9 | 14.0 |
2023.3(予) | 35500 | 1200 | 1200 | 700 | 13.9 | 14.0 |
2024.3(予) | 38000 | 2000 | 2000 | 1300 | 25.7 | 14.0 |
(2021.9ベース)
(注)ROE、PER、配当利回りは直近予想ベース。2013年10月に1:100、2015年1月に
企業レーティングの定義:当該企業の、(1)経営者の経営力、(2)事業の成長力・持続力、(3)業績下方修正の可能性、という点から定性評価している。A:良好である、B:一定の努力を要する、C:相当の改善を要する、D:極めて厳しい局面にある、という4段階で示す。
レポート全文はこちらから
https://www.belletk.com/pcdepo202111.pdf
1:1.5、2016年10月に1:1.2の株式分割を実施。それ以前のEPS、配当については修正ベース。
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