■メディアL <6659> 116円 (+30円、+34.9%) ストップ高
メディアリンクス <6659> [東証S]がストップ高。小型株ならではの足の軽さをみせ、30円高はストップ高となる116円まで駆け上がった。同社は12日、韓国通信大手LGユープラスが提供する韓国の公共放送KBSの放送ネットワークにMD8000 Media over IP伝送技術が採用されたと発表しており、これを材料視した買いが向かったようだ。これにより、KBSはMD8000プラットフォームによって構築されたLGユープラスのネットワークを利用し、同国全域にメディアサービスを配信する見通し。メディアLの技術が集約されたMD8000プラットフォームは、柔軟性や信頼性、俊敏性を持ち、LGユープラスのネットワークバックボーンを介して4K映像やその他のメディアサービスをリアルタイム、低遅延で配信することができるという。
■シライ電子 <6658> 385円 (+62円、+19.2%) 一時ストップ高
シライ電子工業 <6658> [東証S]が3日続急騰。11日の取引終了後に23年3月期業績予想の修正を発表。営業利益を10億円から14億円(前期比10.1%減)へ引き上げており、これを好感した買いが膨らんだようだ。引き続き受注状況が堅調に推移しており、生産効率の向上による原価低減や管理可能個別固定費の圧縮などによって利益が前回予想を上回る見込みになったという。なお、売上高見通しについては従来予想の300億円(同2.1%増)を据え置いた。
■シリコンスタ <3907> 1,150円 (+126円、+12.3%)
シリコンスタジオ <3907> [東証G]が続急騰、25日移動平均線から大きく上放れる動きをみせた。同社はCG技術を使ったゲーム開発支援事業を展開するが、足もとの業績は回復色を強めている。11日取引終了後に発表した22年11月期上期(21年12月-22年5月)の決算は営業損益が8600万円の黒字(前年同期は2億3100万円の赤字)と黒字転換し、通期計画の1億円に対する進捗率も86%に達していることで、業績増額修正に対する期待が株価を押し上げた。同社株は6月8日に1221円の年初来高値をつけて以降、調整局面に移行していたが、メタバース関連株の一角としてもマーケットの注目度が高く、個人投資家を中心とした短期資金の参戦を誘った。
■クリングル <4884> 769円 (+59円、+8.3%) 一時ストップ高
クリングルファーマ <4884> [東証G]が続急伸、一時ストップ高となった。12日午前9時30分ごろ、再生医療に関する東京医科歯科大学との共同研究について、潰瘍性大腸炎の難治性潰瘍の修復を目指した自家腸上皮オルガノイド移植による臨床研究で第1例目が実施されたと発表しており、これが好材料視された。同研究は、難治性潰瘍性大腸炎の患者に対して、患者自身から採取した少量の組織から樹立した腸上皮幹細胞を含むオルガノイドを移植し、傷んだ腸の粘膜上皮の修復再生を目指すもので、同臨床研究は安全性と効果の検討が目的。なお、同件による22年9月期業績への影響はないとしている。
■ポプラ <7601> 158円 (+12円、+8.2%)
ポプラ <7601> [東証S]が商い伴い急伸。同社は中国地方地盤のコンビニ企業。ローソン <2651> [東証P]と資本・業務提携しており、共同店舗「ローソン・ポプラ」を展開している。12日午後2時ごろに23年2月期第1四半期(3-5月)の決算を発表、営業総収入は前年同期比17.9%増の34億5400万円、営業損益は前年同期から赤字幅縮小となる3500万円の赤字だった。コロナ禍の影響を大きく受けていた施設内店舗の売り上げが回復に転じたことや、改装に伴い店舗の営業日数が制限されていた前年同期の反動が寄与した。12日の株式市場でローソンが好決算発表を受けて大幅高となっていた流れが波及し、ポプラにも既に朝方から好業績を期待した先回り的な買いが入っていた。決算発表後は上げ幅を縮める展開となった。
■アドバンRM <8769> 482円 (+35円、+7.8%) 一時ストップ高
東証プライムの上昇率トップ。アドバンテッジリスクマネジメント <8769> [東証P]が続急伸、一時ストップ高となった。12日午後1時ごろ、三菱重工業 <7011> [東証P]のグループ会社約50社にストレスチェックサービス「アドバンテッジ タフネス」を提供したと発表。三菱重グループ約50社のうち20社には、人事労務関連データを集約するデータマネジメントプラットフォーム「アドバンテッジ ウェルビーイング DXP」も提供したという。
■Kudan <4425> 2,204円 (+152円、+7.4%)
Kudan <4425> [東証G]が急反発。11日の取引終了後、中国で自動運転ソリューションを開発する深セン市惠爾智能(ホエール・ダイナミック社)が、「Kudan 3D-Lidar SLAM」技術を統合した自律走行向け商用化製品の提供を開始したと発表しており、これが好感された。両社は21年から技術連携を行ってきたが、今回発表したのは、自律走行型配送車及び関連するHDマップ作成用ツールセット製品。また両社は、今回発表した製品を中国の主要都市で展開するプロジェクトで既に受注しており、今後、中国市場での更なる販売拡大及びグローバル市場への販売加速に向けて連携するという。
■コスモス薬品 <3349> 14,090円 (+830円、+6.3%)
東証プライムの上昇率3位。コスモス薬品 <3349> [東証P]が続急伸。同社は11日取引終了後に、23年5月期通期の連結業績予想を公表。営業利益の見通しを前期比0.7%増の300億円としたことや、年間配当計画を前期比5円増配の85円としていることが好感されたようだ。売上高は同7.7%増の8135億円を見込む。今期はドミナント出店を基本として、中国・四国・九州地区に引き続き出店を行うとともに、新商勢圏である関東・中部・関西地区への出店を積極的に進めるとしている。
■シンワワイズ <2437> 955円 (+54円、+6.0%)
Shinwa Wise Holdings <2437> [東証S]が3日ぶりに急反発。同社が11日に発表した9日開催の「近代美術/近代美術Part2/コンテンポラリーアート/MANGA オークション」について、落札額の合計が5億8655万円に上ったと発表したことが好感された。落札率は81.0%で、落札額の最高を記録したのは佐藤玄々氏の「大慈大悲救世観世音菩薩」の1億1500万円だったという。
■ローソン <2651> 4,795円 (+215円、+4.7%)
東証プライムの上昇率6位。ローソン <2651> [東証P]が大幅続伸。大口の投資資金が流入し上げ足を加速、底値圏離脱の動きに弾みがついてきた。同社が11日取引終了後に発表した22年3-5月期決算は売上高が「収益認識に関する会計基準」の影響を考慮せずに比較した場合、前年同期実績に対し4割強の伸びとなる2377億5600万円と急増。増収効果を反映して営業利益も前年同期比25%増の132億7900万円と大幅な伸びを達成しており、これを好感する買いを呼び込んだ。コンビニ店や高級品を扱うスーパーの成城石井などで総菜類の売り上げを中心に好調で収益を押し上げる格好となった。なお、23年3月期通期の営業利益予想は前期比13%増の530億円を見込んでいる。
■エーアイテイ <9381> 1,600円 (+58円、+3.8%)
東証プライムの上昇率7位。エーアイテイー <9381> [東証P]が大幅続伸。12日正午ごろ、23年2月期の連結業績予想について、売上高を660億円から693億円(前期比15.6%増)へ、営業利益を40億2000万円から49億3000万円(同37.7%増)へ、純利益を28億6000万円から34億3000万円(同44.9%増)へ上方修正したことが好感された。海上運賃が高水準で推移していることに加えて、輸入の海上運賃がドル建てであることから、円安の進行によって収益が一段と伸長していることが要因。また、継続してデジタルトランスフォーメーション(DX)に取り組み、業務効率の改善を図っていることも寄与する。同時に発表した第1四半期(3-5月)決算は、売上高173億500万円(前年同期比28.0%増)、営業利益13億600万円(同76.1%増)、純利益8億1000万円(同56.7%増)だった。
■進和 <7607> 2,279円 (+76円、+3.5%)
東証プライムの上昇率8位。進和 <7607> [東証P]が大幅高で5日続伸。11日の取引終了後、22年8月期の連結業績予想について、売上高を670億円から710億円(前期比16.1%増)へ、営業利益を43億円から54億円(同34.9%増)へ、純利益を30億円から38億円(同37.3%増)へ上方修正しており、これが好感された。主に日系自動車メーカー向けプロジェクトが順調に進捗した中国をはじめ米国やインドネシアなど海外子会社の業績が好調に推移したことが要因。また、半導体・エレクトロニクスデバイスメーカー向けに超精密塗布装置など自社開発製品の売り上げが伸長したことも寄与する。なお、あわせて発表した第3四半期累計(21年9月-22年5月)決算は、売上高552億1500万円(前年同期比25.5%増)、営業利益45億4400万円(同60.9%増)、純利益31億9300万円(同65.5%増)だった。
■高田工 <1966> 1,019円 (+33円、+3.4%)
高田工業所 <1966> [東証S]が大幅高で3日続伸。全体波乱相場の間隙を縫って上値指向を継続、20年2月以来約2年半ぶりに4ケタ大台を回復した。前日11日の大幅高に続き12日も売り物をこなし頑強な値動きを示した。岸田政権が掲げる政策には電力需給逼迫を解消するために、原発の再稼働も前向きに検討する姿勢を明示しており、ここ東京電力ホールディングス <9501> [東証P]を中心に関連銘柄が総じて強さを発揮している。総合プラントメーカーの同社は、鉄鋼、化学、電力のほかエレクトロニクス分野でも高い実績を有し、原子力発電分野でも独自の管理システムを駆使した原発プラントにおける品質管理で高い評価を得ている。PERが5倍未満、PBRも0.5倍前後と株価指標面でも割安感が際立っている。
■ラクオリア <4579> 768円 (+18円、+2.4%)
ラクオリア創薬 <4579> [東証G]が6日続伸。11日の取引終了後、子会社テムリックが見出したタミバロテンによるがん幹細胞の増殖抑制剤の用途特許について、欧州特許庁から特許査定の連絡を受けたと発表しており、これが好感された。同特許は、産業技術総合研究所とテムリックの間で行われた共同研究により見出された成果に基づいて、テムリックと産総研の共同出願によるもの。今回の特許査定により、タミバロテンの欧州における知的財産権が強化されることになる。
■カイオム <4583> 176円 (+4円、+2.3%)
カイオム・バイオサイエンス <4583> [東証G]が反発。11日の取引終了後、自社の抗体作製技術ADLibシステムを用いて治療用抗体を作製する委受託契約をロート製薬 <4527> [東証P]との間で締結したと発表しており、これが好感されたようだ。契約期間は1年間。カイオムはロートが治療標的とする抗原に対する抗体の取得や取得した抗体の親和性向上を実施し、これによりロートから対価を受領する。また、取得した抗体についてロートが商業化や開発段階に移行することを決定した場合には同契約に定められるオプション権が行使され、ロートとの間で実施許諾契約を締結する。なお、会社側では同件が22年12月期業績に与える影響は軽微としている。
■ノダ <7879> 1,276円 (+26円、+2.1%)
ノダ <7879> [東証S]が反発。11日の取引終了後、集計中の第2四半期累計(21年12月-22年5月)連結業績について、売上高が355億円から386億円(前年同期比24.6%増)へ、営業利益が29億円から46億9000万円(同3.0倍)へ、純利益が18億円から29億8000万円(同2.8倍)へそれぞれ上振れて着地したようだと発表しており、これを好感した買いが流入した。木材の価格高騰などをもたらすウッドショックが続くなか、同社では原材料・副資材コストなどの急騰への対応としてフロアや建具など建材製品の値上げを実施し収益を確保した。また、合板が品薄感から販売価格の大幅な上昇が続いたことも追い風となった。なお、22年11月期通期業績予想は、売上高700億円(前期比8.4%増)、営業利益47億円(同22.7%増)、純利益29億円(同14.4%増)の従来見通しを据え置いている。
※12日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。
株探ニュース
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