2. サステナビリティへの取り組み
G-7ホールディングス<7508>はサステナビリティに対する基本的な考え方について、「人間尊重を経営基盤とし、顧客第一主義、現地現場主義によって顧客・株主・社員・地域社会等のステークホルダーの満足度向上に向けた経営を実践し、社会に貢献していくこと」とし、各事業の強みを生かし持続可能な社会へ貢献することが、同社グループの長期的な成長につながるものと考えている。また、サステナビリティ経営を実践することによるメリットとして、グループのブランド価値向上、事業領域の開拓、従業員満足度の向上を挙げている。
サステナビリティに対する取り組み内容については、「G-7グループが取り組むサステナビリティ」として同社ホームページに掲載している。主な取り組み内容をESGの観点から分けると以下のとおりとなる。
(1) 環境
同社グループでは、社用車に電動車(電気自動車、燃料電池自動車、プラグインハイブリッド自動車/ハイブリッド自動車等)を採用しているほか、店舗照明のLED化を実現している。また、2021年に竣工した新社屋に太陽光パネルを設置し、太陽光エネルギーの有効活用に取り組み、CO2排出量の削減・抑制による脱炭素化に貢献している。
また、店舗での在庫管理の高度化による廃棄商品の削減や、廃棄物の適正な分別処理など環境に配慮している。例えば、「オートバックス」の店舗では来店客から回収する廃タイヤを専門業者でリサイクルし、エネルギー源として再利用しているほか、廃オイルや廃バッテリー等も素材ごとに分別し、指定業者を通じて再資源化につなげている。
(2) 社会
同社グループでは年に1回、社会的弱者に対して食材や衣服、日用品などを寄付する「フードドライブ活動」を実施している。また、G-7スーパーマートでは多様性のある職場環境を目指しており、障がい者雇用支援サービス会社を通じて障がい者を雇用し、農園で野菜を栽培、収穫物を「こども食堂」へ無償提供している。今後もこうした活動を継続することで、今まで以上に健康福祉活動に注力する方針だ。また、健康経営にも取り組んでおり、2023年には本社内に健康器具を導入し、社員の健康増進をサポートしている。
(3) ガバナンス
同社グループでは、企業の株主価値最大化に向けた経営に取り組むと同時に、企業倫理の重要性を認識し、経営の健全性向上を目指してコーポレート・ガバナンスやコンプライアンス体制、リスク管理体制を整備、定期的に委員会を開催し、現状の把握や問題があればその対応、改善に取り組んでいる。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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