「FPP004X」は、体内で免疫細胞が一定期間IgEに対する抗体を産生させることから、花粉症に対する持続的な効果が期待されている。同社は、花粉症のシーズン前に投与すれことで、シーズンを通して症状を緩和でき、患者にとって利便性の高い新しい治療選択肢を提供することを目指し、FPP004Xの医薬品開発を進めている。
メディパルはこれまでに、抗IL-17A抗体誘導ペプチド「FPP003」、抗IL-23抗体誘導ペプチド「FPP005」を選定している。両社は、抗体誘導ペプチドプロジェクトの研究開発支援に関する提携契約を締結している。同社は、メディパルから契約一時金及び3年間にわたって研究開発協力金を受取り、抗体誘導ペプチドの研究を行っている。メディパルは、同研究から創出された抗体誘導ペプチドのうち一定数の対象開発品を選定し、対象開発品について同社が導出先の製薬会社から受取る契約一時金及び開発マイルストーン収入の一定率を受取る利益分配の権利を保有している。
同社は、製薬会社への導出交渉時に、メディパルが卸売販売にて優先交渉権を取得できるように努力する。同社は今後、製薬会社との間で新規の導出契約が締結された場合には、契約一時金及び開発マイルストーン収入を受取る予定であり、そのうちの一定率をメディパルに支払う予定である。
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