2. 財務状況
財務状況は引き続き安定している。2021年8月期末の資産合計は46,428百万円となり、前期末比1,497百万円増加した。流動資産は37,322百万円となり同1,386百万円増加したが、主な要因は現金及び預金の増加2,232百万円、受取手形及び売掛金の減少1,005百万円などによる。一方で、固定資産は9,106百万円となり同111百万円増加したが、主な要因は有形固定資産の減少82百万円、投資その他資産の増加199百万円による。
負債合計は4,399百万円となり前期末比411百万円減少した。主な要因は支払手形及び買掛金の減少302百万円、未払法人税等の減少91百万円などによる。純資産合計は42,029百万円となり同1,908百万円増加したが、主な要因は親会社株主に帰属する当期純利益の計上等による利益剰余金の増加1,676百万円などによる。この結果、2021年8月期末の自己資本比率は、前期末比1.2ポイント上昇して90.5%となった。
3. キャッシュ・フローの状況
2021年8月期の営業活動によるキャッシュ・フローは4,448百万円のプラスであったが、主な増加要因は税金等調整前当期純利益の計上5,288百万円、減価償却費316百万円、売上債権の減少890百万円などで、主な減少要因は仕入債務の減少302百万円、法人税等の支払額1,725百万円などであった。投資活動によるキャッシュ・フローは3,255百万円のマイナスであったが、主な減少要因は有形固定資産の取得による支出238百万円、定期預金の預入(ネット)3,000百万円などであった。財務活動によるキャッシュ・フローは1,971百万円のマイナスであったが、主に配当金の支払額1,971百万円によるものであった。この結果、期間中の現金及び現金同等物は767百万円の減少となり、期末の現金及び現金同等物の残高は5,679百万円となった。有利子負債が皆無であることに加え、自己株式を5,913百万円(5,370,425株)保有していることから、手元のネット・キャッシュは依然として潤沢である。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
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