シカゴ先物にサヤ寄せする形から、やや利食い先行で始まりそうだ。米CPIの結果を受けて9月の利下げ期待が高まったことから、NYダウは4万ドルの大台を回復した。一方で、半導体株の一角は買われたが、高安まちまちのなか、ナスダック指数は辛うじて5日続伸となった形である。指数インパクトの大きい値がさハイテク株への影響は限られるなか、こう着感が強まりやすいだろう。
また、昨日は岸田首相が総裁選不出馬を表明したことで、下落する局面があった。その後引けにかけて日経平均は切り返す形とはなったが、政治不安がくすぶるなか、積極的な売買は手控えられやすくなった。日経平均は5日の急落前の水準を回復したことで、いったんは達成感も意識されやすいところでもあり、上値の重さが意識されてくるようだと、やれやれの売りも入りそうである。そのため、目先的には下値の堅さを見極める流れに向かいやすいと考えられる。
物色としてはハイテク株の動向ににらみつつ、米国市場の流れから金融株のほか、景気敏感株などTOPIX型に資金が向かいやすいだろう。また、決算発表が一巡したことから、改めて好業績銘柄を見直す動きも意識されやすい。昨夕決算を発表したところでは、すかいらーく<3197>、チェンジHD<3962>、AnyMind<5027>、BUYSELL<
7685>、アイスタイル<3660>、エアトリ<6191>、データセク<3905>、朝日インテック
<7747>、ネットプロHD<7383>、メドピア<6095>などが注目される。
そのほか、前日に20.00を下回った米VIX指数は、16.19まで低下してきた。リスク選好に向かいやすいなか、押し目待ち狙いの買い意欲は強そうだ。日経平均がこう着となるようだと、個人主体の資金は中小型株にシフトしやすいだろう。
<AK>
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