<動意株・13日>(大引け)=三井化学、テクポイント、宇部興など
テックポイント・インク<6697.T>=ストップ高。同社は米シリコンバレーを拠点とする半導体のファブレスメーカーで、監視カメラ及び車載用カメラ向け半導体で強みを発揮する。世界的な自動車販売好調に加え、自動車の電装化進展を背景に車載カメラの需要獲得が続いており、足もとの業績は絶好調に推移している。13日取引終了後に21年12月期業績予想の修正を発表、営業利益は従来予想の7億9400万円から13億2900万円(前期比3.2倍)に大幅上方修正しており、これを材料視する買いを呼び込んでいる。
宇部興産<4208.T>=大幅反発。テクニカル的にも今週5日・25日移動平均線のゴールデンクロスを示現しており、戻り足を明示している。12日取引終了後に発表した22年3月期の業績予想は市況改善効果などを背景に営業利益が前期比43%増の370億円と急回復を見込んでいる。更に同日、発行済み株式数の5.9%相当の600万株、100億円を上限に自社株買いを実施することも併せて発表しており、これが株価に浮揚力を与える形となった。
武蔵精密工業<7220.T>=4日ぶり急反発、前日比16%高の2111円まで上値を伸ばしている。12日の取引終了後に発表した21年3月期の連結経常利益は前の期比16.4%増の82億7700万円となり、従来予想の51億円を上回って着地。続く22年3月期も前期比82.4%増の151億円に拡大する見通しとなったことが好感されている。前期の利益上振れはASEANや中国、欧州向け販売が伸びたことに加え、徹底した変動費・固定費の管理で採算が改善したことが要因。今期は新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けた前期から生産が回復し、売上高2300億円と12.4%の増収を見込む。あわせて、前期の年間配当を25円から35円へ増額し、今期は前期比25円増の60円に大幅増配する方針を示しており、これも好材料視されている。
NISSHA<7915.T>=急伸。同社は産業資材やデバイス関係の特殊印刷分野に強みを持ち、タブレット向けタッチパネルでは業界大手に位置する。新型コロナウイルスの影響は限定的で産業資材、デバイス事業ともに好調を極め業績を急回復させている。12日取引終了後に発表した21年12月期第1四半期(1~3月)決算は営業利益が前年同期比2.9倍の53億200万円と飛躍的な伸びをみせた。これを受けて通期見通しも従来予想の75億円から105億円(前期比44%増)に大幅上方修正しており、これを手掛かりに物色人気が集中した。
市光工業<7244.T>=上げ足早める。同社は自動車照明の大手でドアミラーなどでも実績が高い。世界的に旺盛な自動車販売需要を背景に収益環境は追い風が強い。12日取引終了後に21年12月期第1四半期(1~3月)の決算を発表したが、営業利益段階で前年同期比74%増の24億3700万円と高水準の伸びを示した。これにあわせて通期業績予想の修正も発表、営業利益は従来予想の62億円から73億円(前期比3倍)に大幅増額しており、これを評価する形で投資資金が流入した。
※未確認情報が含まれる場合があります。株式の売買は自己責任に基づいて、ご自身でご判断ください。
出所:MINKABU PRESS
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