■インデックスに絡んだ商いが中心
■信中金、24/3経常利益 22.7%増 442億円、25/3予想 24.3%増 550億円
■前場の注目材料:リコー、リコージャパンとDDSが提携、サイバー対策事業拡大
■インデックスに絡んだ商いが中心
20日の日本株市場は、膠着ながら底堅い相場展開になりそうだ。17日の米国市場は、NYダウが134ドル高、ナスダックは12ポイント安だった。米連邦準備理事会(FRB)による年後半の利下げ期待を受けた買いが続き、NYダウは終値で4万ドル台に乗せ、史上最高値を更新した。また、中国が不動産市場の支援に向け大規模な財政措置を発表したことなどが住宅セクターを支え、一方で、ナスダックは長期金利の上昇が重しとなり、ハイテク株の一角に利益確定の売りが出て、小幅に続落となった。シカゴ日経225先物は大阪比5円高の38745円。円相場は1ドル155円70銭台で推移している。
シカゴ先物にサヤ寄せする形から、小動きで始まることになりそうだ。日経225先物はナイトセッションで一時38850円まで買われたが、その後は軟化し、38690円で終えた。ただし、38500円辺りに位置している75日線が支持線として意識されており、押し目買い意欲は強そうである。日経平均株価は75日線が38600円辺りに位置しているため、同水準での底堅さがみられよう。
もっとも、今週は米国でエヌビディアの決算が予定されている。日米ともに市場関係者の注目度は高く、22日(日本時間23日)の決算が通過するまでは、積極的な売買は手控えられやすいだろう。17日の米国でエヌビディアは2%近く下落しており、指数インパクトの大きい値がさハイテク株などの重荷となる可能性はありそうだ。押し目を狙いつつも戻りの鈍さが意識される局面においては、早めの利益確定に向かわせそうである。
また、先週の日経平均株価は週間で500円超の上昇となったが、グロース250指数は2%超の下落で年初来安値を更新した。中小型株への物色は手控えられやすく、主力銘柄でのインデックスに絡んだ商いが中心になりそうだ。決算が通過したことで手掛かり材料に欠ける面がありそうだが、個別には業績面を見直す動きなどがみられるだろう。物色の流れとしてはエヌビディアの決算を警戒しつつも、決算後を想定したハイテク株の押し目狙いになりそうだ。
■信中金、24/3経常利益 22.7%増 442億円、25/3予想 24.3%増 550億円
信中金<8421>が発表した2024年3月期業績は、経常収益が前期比14.3%増の4274億3500万円、経常利益は同22.7%増の442億3000万円だった。円金利上昇を捉えた円債利息の増加など有価証券の利息配当金が増えた。2025年3月期業績は、経常利益が前期比24.3%増の550億円を計画。
■前場の注目材料
・NYダウは上昇(40003.59、+134.21)
・シカゴ日経先物は上昇(38745、大阪比+5)
・VIX指数は低下(11.99、-0.43)
・米原油先物は上昇(80.06、+0.83)
・米国のインフレ沈静化期待
・東証による企業価値向上の要請
・リコー<7752>リコージャパンとDDSが提携、サイバー対策事業拡大
・しまむら<8227>台湾定着狙う、サブカル系充実で攻勢
・ブラザー工業<6448>社長に池田和史氏、工作機械、中核事業に育成
・三菱自<7211>ENEOSHDなどと、車の自宅充電最適化、遠隔制御を実証
・伊藤忠<8001>KDDIなど5社で物流効率化へ新会社、空き車両可視化で積載率向上
・武田薬品工業<4502>WHO、武田薬製デング熱ワクチンを事前認証
・ダイキョーニシカワ<4246>樹脂一体パイプ長尺化、電動化進展に対応
・日産自<7201>アルミ部品を低CO2に全量置き換え、30年めど
・NOK<7240>トルク最大4割抑制の新ゴム材、EVモーター用に開発
・新東工業<6339>EBITDA比率を27年3月期8%に、顧客開拓・収益高める
・天龍製鋸<5945>売上高27年3月期140億円に、環境製品を拡販
・デンソー<6902>欧でミニトマト収穫ロボ受注開始
・ブラザー工業<6448>専務執行役員・星真氏、活況の九州、売り上げ5倍に
・日本ケミコン<6997>車向けアルミ電解コンデンサー、漏れ電流値半減
・パナソニックHD<6752>経営管理にROIC導入、“課題事業”譲渡や撤退も視野
・日東工業<6651>新中計、成長投資に3年300億円
・JSR<4185>ヤマナカヒューテック買収、半導体薬品を拡充
・大阪ガス<9532>舞洲にメタネーション実証設備、万博施設供給にらむ
☆前場のイベントスケジュール
<国内>
・特になし
<海外>
・10:15 中・1年物ローンプライムレート <ST>
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