■TDCソフト <4687> 1,283円 (+90円、+7.5%)
TDCソフト <4687> [東証P]が4日ぶり急反発。同社は7日午後1時ごろ、25年3月期通期の連結業績予想を修正。営業利益の見通しは従来の43億円から47億5000万円(前期比24.7%増)に引き上げた。売上高予想も430億円から440億円(同10.8%増)に上方修正。期初から各事業分野が堅調に推移しており、利益面ではプロジェクトマネジメントの徹底などで収益確保に努めたことが寄与するとしている。
■東武 <9001> 2,620円 (+165.5円、+6.7%)
東武鉄道 <9001> [東証P]が続急伸。6日の取引終了後、25年3月期の連結経常利益を従来予想の580億円から650億円(前期比9.8%減)へ上方修正したことが好感されたようだ。鉄道業における行楽利用の増加やホテル業における インバウンド利用増加による稼働率・客室単価上昇に加え、百貨店業におけるインバウンド需要や近隣競合環境の変化の取り込みなどを織り込んだという。業績上振れに伴い、年間配当を従来計画の50円から55円(前期は55円)に増額修正したことも好材料視された。
■ダイキン <6367> 20,055円 (+1,265円、+6.7%)
ダイキン工業 <6367> [東証P]が3日続急伸。2万円の大台に乗せた。6日の取引終了後、25年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想を見直した。今期の売上高予想は2300億円増額して4兆7700億円(前期比8.5%増)、営業利益予想は30億円増額して4280億円(同9.1%増)、経常利益予想は20億円増額して3920億円(同10.6%増)に修正した。中国や欧州を中心に海外経済に対する慎重な見方が広がるなかで、本業の堅調ぶりが意識され、買いを誘ったようだ。今期の最終利益予想は据え置いた。米州での住宅用市場の回復遅れや欧州ヒートポンプ暖房需要の低迷、中国での不動産不況など厳しい経営環境が続くなか、地域ニーズに即した商品開発力を生かし、シェアアップを図る方針。コストダウンを進めつつ、アプライド事業や業務用ソリューションの拡大を図る。
■日本CMK <6958> 435円 (+25円、+6.1%)
日本CMK <6958> [東証P]が3日続急伸。同社は11月6日大引け後(15:30)に決算を発表、25年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比2.2倍の37.6億円に急拡大した。併せて、通期の同利益を従来予想の42億円→48億円(前期は47.9億円)に14.3%上方修正し、一転して0.1%増益見通しとなったことで好感されたようだ。
■カチタス <8919> 2,058円 (+114円、+5.9%)
カチタス <8919> [東証P]が続急伸。6日の取引終了後に25年3月期上期(4-9月)の連結決算を発表。売上高640億1000万円(前年同期比3.2%増)、経常利益66億5600万円(同16.2%増)となり、これが好感された。低価格帯の商品を中心に需要が堅調に推移し、販売件数が前年同期比で増加したほか、粗利向上施策によって売上総利益率も上昇したという。なお、通期計画は売上高1345億円(前期比6.1%増)、経常利益137億円(同11.2%増)を据え置いた。
■愛知鋼 <5482> 4,790円 (+230円、+5.0%)
愛知製鋼 <5482> [東証P]が3日続急伸。時価は2018年5月以来約6年半ぶりの高値圏に急浮上した。トヨタ系の自動車向け特殊鋼大手で加工技術の高さに定評がある。業績は原料コストの高騰で24年4~9月期は営業利益が前年同期比30%減の32億9800万円と低調。対通期進捗率も33%にとどまるなど低迷を強いられているが、マーケットの視線を集めているのが0.3倍台の超低PBRだ。旧村上ファンド系のアクティビストであるシティインデックスイレブンスが共同保有の形で同社株式の買い増しを続けており、トヨタグループにありながら解散価値を極端に下回っていることから、今後の株式価値向上への思惑が株高を後押ししたようだ。
■稲畑産 <8098> 3,445円 (+160円、+4.9%)
稲畑産業 <8098> [東証P]が大幅高で3日続伸。同社は7日午後2時、25年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想を見直した。経常利益予想を25億円増額して前期比12.2%増の240億円、最終利益予想を30億円増額して前期比微減の200億円に修正した。経常利益は3期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなり、好感されたようだ。今期の売上高予想は据え置いた。4-9月期の売上高は前年同期比12.4%増の4216億1100万円、経常利益は同31.2%増の139億7900万円、最終利益は同7.7%減の115億7800万円となった。情報電子事業と合成樹脂事業が好調に推移し、利益率が向上した。投資有価証券の売却を前倒しで進めた影響もあって、9月中間期業績において利益が計画を上回り、通期の業績予想を見直した。
■ディーエヌエ <2432> 2,058円 (+95円、+4.8%)
ディー・エヌ・エー <2432> [東証P]が大幅高で3日続伸。2000円台に乗せて年初来高値を連日で更新した。6日の取引終了後に発表した25年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結決算は、売上高が前年同期比6.5%減の702億6200万円、営業利益が同14.4%増の54億9300万円、最終利益が同59.5%減の29億9900万円となった。7-9月期の営業利益は同17%増となるなど、収益性の高まりが意識された。更に、同社が開発に携わったスマートフォン向け「ポケモン」の新作トレーディングカードゲームが順調な立ち上がりとなっていることもあって、業績回復を見込んだ買いが入ったようだ。上期のゲーム事業は減収となったが、中国拠点の大幅な縮小により費用が減少し、セグメント利益は大幅な増益となった。スポーツ事業も堅調に推移した。
■シスメックス <6869> 2,985.5円 (+136.5円、+4.8%)
シスメックス <6869> [東証P]が大幅高で3日続伸。6日の取引終了後に連結決算(国際会計基準)を発表。25年3月期上期(4-9月)の営業利益が前年同期比31.6%増の445億200万円となり、従来計画の370億円を上回って着地。上期はヘマトロジー(血球計数検査)分野で機器や試薬の売り上げが大幅に増加したことに加え、血液凝固や免疫分野も伸びた。また、為替レートが想定より円安に推移したこともプラスに働いた。好調な業績を踏まえ、通期の同利益予想を従来の870億円から900億円(前期比14.8%増)に上方修正している。
■西日本FH <7189> 1,867円 (+84円、+4.7%)
西日本フィナンシャルホールディングス <7189> [東証P]が大幅高で3日続伸。6日の取引終了後、取得総数200万株(自己株式を除く発行済み株式総数の1.42%)、取得総額20億円を上限とする自社株買いの実施を発表した。加えて、期末配当予想を5円増額し35円に修正しており、株主還元姿勢を好感した買いが入ったようだ。自社株の取得期間は7日から12月末日まで。年間配当予想は65円(前期比10円増配)となる。同時に発表した25年3月期第2四半期累計(4~9月)決算は、純利益が前年同期比6.6%増の164億2000万円となった。
■OKI <6703> 1,041円 (+36円、+3.6%)
沖電気工業 <6703> [東証P]が大幅高で3日続伸。7日午後1時ごろ、4-9月期連結決算を発表。売上高は前年同期比13.0%増の1976億6400万円、営業利益は同6.1倍の61億5600万円だった。大型案件の着実な取り込みが奏功したほか、前年同期の部材コスト増の影響が剥落したことが寄与した。これを好感した買いが入った。
■三菱UFJ <8306> 1,767円 (+51.5円、+3.0%)
三菱UFJフィナンシャル・グループ <8306> [東証P]が大幅高で3日続伸。そのほか、三井住友フィナンシャルグループ <8316> [東証P]など メガバンクが上値追いを継続した。米大統領選はトランプ前大統領がハリス副大統領に圧勝し返り咲きを果たしたことで、前日の米国株市場は全面高に買われた。特にゴールドマン
■トヨタ <7203> 2,762円 (+77.5円、+2.9%)
トヨタ自動車 <7203> [東証P]が3日続伸。米国大統領選でトランプ氏の返り咲きが決まり、前日6日の欧州市場では関税引き上げによる業績面での悪影響が警戒され、BMWやメルセデス・ベンツなどの株価が大幅安となった。一方、7日の東京外国為替市場でドル円相場は一時1ドル=154円70銭台までドル高・円安が進行。米長期金利の上昇を背景に、日米金利差の拡大を見込んだドル買い・円売りの流れが続いている。トヨタは6日の取引時間中に25年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結決算を発表。世界全体の販売台数計画を引き下げながらも、売上高と営業利益、最終利益の通期の予想は据え置き、増配予想を示した。業績の安定感を見せつけた同社株にとって生産・販売の下振れはある程度織り込まれていた面もある。足もとの円安基調を背景に、決算内容を評価した買いが継続したようだ。
■Uアローズ <7606> 2,303円 (+50円、+2.2%)
ユナイテッドアローズ <7606> [東証P]が3日続伸。7日午後0時30分ごろ、25年3月期連結業績予想について売上高を1500億円から1509億6000万円(前期比12.4%増)へ、営業利益を73億円から77億円(同14.2%増)へ上方修正すると発表した。雇用・所得環境の改善や外出機会の増加に伴う堅調なファッション需要の継続と、インバウンド売り上げの拡大などが寄与する見通し。これが好感された。
■任天堂 <7974> 8,208円 (+108円、+1.3%)
任天堂 <7974> [東証P]が続伸。同社は5日取引終了後に上期決算を発表するとともに、25年3月期連結業績予想の下方修正を公表した。ただ、市場には26年3月期以降の業績回復観測が出ているほか、足もとの円安も追い風に働くとの期待もある。岩井コスモ証券は6日、同社株の投資判断「A」と目標株価1万円を継続した。同社の今期業績予想は連結営業利益が4000億円から3600億円(前期比31.9%減)へと減額された。家庭用ゲーム機「ニンテンドースイッチ」の販売台数が予想より下振れることなどが響く。ただ、同証券では市場の関心はスイッチの後継機にあることから業績減額修正の影響は限られるだろう、と指摘。スイッチ後継機は早ければ来年3月にも発売される可能性があり、同機による業績押し上げ効果で来期以降は業績回復局面を迎えるとみている。
※7日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。
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