東京株式(大引け)=315円高、日銀の決定会合好感し急反発
大引けの日経平均株価は前日比315円47銭高の1万6807円62銭と急反発。東証1部の売買高概算は25億8902万株、売買代金概算は2兆7152億2000万円。値上がり銘柄数は1837、対して値下がり銘柄数は108、変わらずは32銘柄だった。
きょうの東京市場は日銀の金融政策決定会合と米連邦公開市場委員会(FOMC)という2つのビッグイベントを控え、前場は買い手控えムードの強いなかで軟調に推移したが、後場に日銀の決定会合の結果が出るとこれを好感するかたちで大きく買い優勢に傾いた。追加緩和とはいえないものの、金融緩和の枠組みを変更したことが評価されたほか、ETFの買い入れ方法の変更も金融株の上昇を誘い、全体相場を押し上げている。為替も円安に振れたことで輸出株などにも有利に働いた。売買代金は2兆7000億円台まで膨らみ、7月29日に3兆3000億円弱をこなして以来の高水準となった。
個別では、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306.T>、三井住友フィナンシャルグループ<8316.T>などが商いを伴い大幅高、第一生命保険<8750.T>も上昇した。為替の円安進行を受けてトヨタ自動車<7203.T>などの自動車株も買われた。クスリのアオキ<3398.T>がストップ高となったほか、九州フィナンシャルグループ<7180.T>、クミアイ化学工業<4996.T>、トプコン<7732.T>なども物色人気を集めた。
半面、任天堂<7974.T>が軟調、ソフトブレーン<4779.T>は急反落となった。グリー<3632.T>も大きく利食われた。ジャパンディスプレイ<6740.T>が軟調、ディー・エヌ・エー<2432.T>も安い。東京製鉄<5423.T>も売りに押された。
出所:株経ONLINE(株式会社みんかぶ)
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