エヌシーエヌ、前期経常を31％上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も9円増額

　エヌ・シー・エヌ <7057> [東証Ｓ] が4月14日大引け後(18:30)に業績・配当修正を発表。22年3月期の連結経常利益を従来予想の3.2億円→4.2億円(前の期は3.2億円)に30.9％上方修正し、増益率が0.3％増→31.3％増に拡大し、従来の2期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。

　会社側が発表した上方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結経常利益も従来予想の1.7億円→2.7億円(前年同期は1.7億円)に58.8％増額し、一転して56.1％増益計算になる。

　業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の28円→37円(前の期は28円)に大幅増額修正した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　木造業界において原材料の不足とそれに伴う資材高騰および工期遅延が懸念されております。当社は、かかる環境の中、第４四半期においても当社独自のサプライチェーンが有効に機能したことにより木材を安定的に確保し、堅調に出荷をおこないました。これにより、通期連結業績予想は、売上高が前回発表予想を7.7％上回る8,571百万円となり、それに伴って、売上総利益の増加が見込まれることから、営業利益は前回発表予想を31.5％上回る405百万円、経常利益は同31.0％増の424百万円、親会社株主に帰属する当期純利益は同26.2％増の295百万円となる見通しです。

　当社は、株主に対しての利益還元を経営の重要な課題と位置付けており、連結業績に基づいた年間配当性向40％を基準としております。この方針に従い、上記通期連結業績予想の修正を踏まえ、期末配当予想を前回予想の1株当たり28円から１株当たり37円に修正いたします。