まず広木さんは、先週末シカゴCMEの日経平均先物について『前日比220円高の2万1210円で引け、大取終値を310円上回った』と伝えており、これを踏まえて『週明けの東京市場でも日経平均は2万1000円の大台回復で始まるだろう。今週はこの大台固めの週となろう』と考察しています。
続けて、『先週、北京で開催した米中貿易協議をワシントンで続けることになった』ことに言及し、『米中両首脳からも協議が進展しているとのコメントがあった。この材料でNYダウ平均は大幅高となり約3ヶ月ぶりの高値に戻した。昨年10月初旬の高値から急落した分の8割超を取り戻している』と伝えています。
そして、現在の投資環境について『日経平均はその半分も戻ってない。出遅れ修正が一気には進まないとしても、為替も円安基調になっていること、米中貿易協議の進展期待、決算発表一巡と日本株が戻す投資環境は整いつつある』と分析しています。
今週の判断材料については、『今週はスケジュール面では相場材料に乏しい』として、『重要なものは20日に公表される1月29−30日開催分のFOMC(米連邦公開市場委員会)議事要旨くらいだが、「利上げ停止」はすでに市場に織り込まれてしまっており、いまさら議事要旨で市場の見方を変えるような材料が出るとは思えない』と指摘しています。
このことから、広木さんは『今週に材料が少ないということは、これまでのトレンドが緩やかに継続する、というシナリオの蓋然性が高い。米国株に牽引されながら日本株も緩やかな戻り歩調を辿るだろう』と予想しています。今週の予想レンジは『2万1000円~2万1500円』とまとめています。
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フィスコマーケットレポーター 高井ひろえ
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