■株式見通し:景気敏感セクターへの出遅れ修正が中心に
■モロゾフ、上方修正 営業利益7.5億円←5.3億円
■前場の注目材料:三菱電機、高齢者見守りを来年度事業化、試作端末、サ高住で実証
■景気敏感セクターへの出遅れ修正が中心に
4日の日本株市場は、売り一巡後の底堅さを見極める展開となろう。3日の米国市場ではNYダウが121ドル安だった。バイデン政権はワクチンが5月末までに全国民に十分な量が確保できると発表し従来の予定から2カ月前倒しされたことで回復期待が強まるなか、金利上昇への見方からハイテク株などは利益確定の売りが優勢に。また、2月ADP雇用統計や2月ISM非製造業景況指数が予想を下回ったことも売りに向かわせたようである。シカゴ日経225先物清算値は大阪比315円安の29275円。円相場は1ドル107円00銭台で推移している。
シカゴ先物にサヤ寄せする形からギャップスタートとなりそうであり、売り一巡後の底堅さを見極めることになろう。ADRの日本株は指数インパクトの大きい値がさの一角が弱い値動きをみせていることもあり、インデックスに絡んだ売買の影響を受けることになりそうである。また、SOX指数の下落やVIX指数の上昇なども神経質にさせやすく、先物主導による売り仕掛け的な売買も警戒されるところである。
一方で日経平均は25日線が支持線として意識されやすく、同線での底堅さがみられるようだと、押し目を拾う流れもみられそうである。先物市場では来週末にメジャーSQを控えていることもあり、ポジションを大きく傾けてくる動きはなく、短期のヘッジファンドなどによる仕掛け的な売買が中心とみられるため、ショートカバーも早いだろう。ナスダック指数は25日線に跳ね返される格好から再び75日線レベルまで下落している。この水準を割り込んでくるようだと、一段と調整が強まる可能性があるため、米株先物の動向などを睨みながらの展開になろう。物色の流れとしてはハイテク株やマザーズの時価総額上位銘柄などへは利益確定の流れが優勢になりやすく、景気敏感セクターへの出遅れ修正が中心になりそうである。
■モロゾフ、上方修正 営業利益7.5億円←5.3億円
モロゾフ<2217>は2021年1月期業績予想の修正を発表。営業利益は1月末に上方修正した5.3億円から7.5億円に再上方修正している。1月のネットや宅配ルートでのバレンタイン商品の販売が想定以上に堅調に推移した。また、販売人件費や経費が想定を下回った。
■前場の注目材料
・日経平均は上昇(29559.10、+150.93)
・1ドル107円00-10銭
・米原油先物は上昇(61.28、+1.53)
・日銀のETF購入
・海外コロナ向けワクチン接種の進展
・世界的金融緩和の長期化
・三菱電機<6503>高齢者見守りを来年度事業化、試作端末、サ高住で実証
・リコー<7752>25年度に営業益1500億円、オフィスサービスに軸足
・ブリヂストン<5108>海外3拠点を譲渡・清算、多角化見直し
・三井物産<8031>新常態へ働き方コンサル、実証データ提供
・デンソー<6902>自動運転に5G活用、KDDIと実証
・武蔵精密<7220>「ハイブリッドバッテリー」開発、急速充放電・高容量両立
・横浜ゴム<5101>タイでタイヤ金型の生産能力増強
・コマツ<6301>アジアに低価格ショベル、今春めど投入
・サノヤスHD<7022>非造船で25年度300億円、産機・エンジ軸足
・川重<7012>三井E&S造船と共同修繕を来月終了
・参天製薬<4536>緑内障用機器・新薬投入で米に再進出、25年売上高500億円
・大阪ガス<9532>子会社KRI、カニ殻から高品質キチン取り出せる溶媒開発
・エーザイ<4523>不眠症治療薬、香港で新薬承認取得、世界市場拡大
・キッセイ薬品工業<4547>希少疾病治療薬を国内で製販申請
・三菱ケミHD<4188>「半導体」事業拡大、独に新工場、仏は3割増強
・オリンパス<7733>治療機器を中核事業に、M&A含め投資継続
・日本電気硝子<5214>膨張しない結晶化ガラス、無色透明を実現
・大王製紙<3880>大王製紙など、RFIDリーダー搭載の自律型協働ロボ開発
☆前場のイベントスケジュール
<国内>
・特になし
<海外>
・09:30 豪・1月貿易収支(予想:+68.50億豪ドル、12月:+67.85億豪ドル) <ST>
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