■ニッソウ <1444> 1,960円 (+400円、+25.6%) ストップ高
ニッソウ <1444> [東証G]がストップ高。同社は14日取引終了後、23年7月期第1四半期(8-10月)の単独決算を発表。営業利益は前年同期比2.4倍の7100万円となり、上半期計画の7700万円に対する進捗率が92%超に達していることが好感されたようだ。売上高は同52.2%増の10億2800万円で着地。関東地区北部での生産性向上を目的とした首都圏北部施工センターの開設や、積極的な事業展開に必要な資金需要に対して安定的かつ機動的な資金を確保するためのコミットメントライン契約の締結など事業拡大に努めたことが奏功した。なお、上半期及び通期の業績予想は従来見通しを据え置いている。また、あわせて株主優待制度を導入すると発表したことも好材料視されたもよう。毎年1月末日、7月末日時点で5単元(500株)以上を保有する株主に対し、保有株式数に応じて株主優待ポイントを進呈するとしている。
■イントループ <9556> 6,000円 (+1,000円、+20.0%) ストップ高
INTLOOP <9556> [東証G]がストップ高、年初来高値を更新した。14日取引終了後に発表した23年7月期第1四半期(8-10月)の決算は、売上高が39億8400万円、最終利益が2億2400万円だった。前年同期は四半期財務諸表を作成していないため、増減率の記載はないが、最終利益の通期計画に対する進捗率は約28%と順調だったことが買いを誘ったようだ。フリーランスのコンサルタントやITエンジニアを継続的に獲得するなか、稼働人数が着実に増加したという。
■山王 <3441> 1,053円 (+150円、+16.6%) ストップ高
山王 <3441> [東証S]がストップ高。14日の取引終了後に23年7月期第1四半期(8-10月)の決算を発表。営業利益が前年同期比73.2%増の2億5700万円と大幅増益で着地しており、これを好感した買いが膨らんだ。売上高は同19.0%増の26億8200万円だった。5G向けを中心とした通信分野や産業機器分野、自動車向け分野での部品需要が業績の追い風となった。
■ブラス <2424> 1,108円 (+150円、+15.7%) ストップ高
東証プライムの上昇率トップ。ブラス <2424> [東証P]がストップ高。14日の取引終了後に23年7月期第1四半期(8-10月)の連結決算を発表し、営業利益は4億8000万円(前年同期単独2400万円)だった。通期計画の11億1500万円に対する進捗率が43%と好調なことから、これを評価した買いが入った。売上高は34億1700万円(同24億1000万円)で着地した。挙式・披露宴実施組数は861組となり、ゲスト数が回復しきっていないものの挙式披露宴単価も新型コロナウイルス発生前を超える水準になった。会社側では、新型コロナの影響を受けて挙式披露宴の延期などが発生したものの、その影響は弱まりつつあるとしている。
■マクビープラ <7095> 11,280円 (+1,500円、+15.3%) ストップ高
Macbee Planet <7095> [東証G]が1500円高はストップ高となる1万1280円をつけ、年初来高値を更新した。14日の取引終了後に発表した23年4月期上期(5-10月)の決算が大幅な増収増益で着地しており、これを好感した買いが入った。売上高は前年同期比20.0%増の88億7500万円、営業利益は同44.4%増の9億2100万円だった。既存案件の拡大や新規案件の受注が堅調に推移した。昨年に完全子会社化したAIマーケティングプラットフォーム運営会社も寄与。なお、通期見通しは据え置いている。
■クラシコム <7110> 1,460円 (+165円、+12.7%)
クラシコム <7110> [東証G]が4連騰。14日取引終了後、23年7月期第1四半期(8-10月)の決算を発表した。売上高は15億8100万円、最終利益は1億8100万円だった。前年同期に四半期財務諸表を作成していないため、決算短信には増減率の記載はないが、あわせて開示した決算説明資料のなかで売上高は前年同期比22.6%増、最終利益は同40.7%増と記載しており、大幅な増収増益を評価した買いが入った。ECサイト「北欧、暮らしの道具店」ではキャンペーン効果が表れ、売り上げは好調に推移した。上海のロックダウンによる商品供給不足の解消も業績を押し上げる要因となった。
■クミアイ化 <4996> 1,006円 (+99円、+10.9%)
東証プライムの上昇率2位。クミアイ化学工業 <4996> [東証P]が3日続急騰。同社は14日取引終了後、23年10月期通期の連結業績予想を公表。営業利益の見通しを前期比14.4%増の145億円としていることや、年間配当計画を前期比2円増配の24円としていることが好感されたようだ。売上高は同15.6%増の1679億円を見込む。国内販売部門では水稲用除草剤「エフィーダ剤」及び「ベンスルフロンメチル剤」の新規混合剤の販売開始により更なる普及基盤の拡大を目指すほか、海外販売部門では米国やオーストラリア、ブラジル、アルゼンチンなどで畑作用除草剤「アクシーブ剤」の販売拡大を図るとしている。
■ユーグレナ <2931> 1,048円 (+99円、+10.4%)
東証プライムの上昇率3位。ユーグレナ <2931> [東証P]が7日続急騰。14日取引終了後、マレーシアでのバイオ燃料製造プラントの建設・運営プロジェクトについて、現地の石油大手などとともに共同で検討すると発表した。これを材料視した買い注文が入ったようだ。マレーシア国営石油大手のペトロナスと、イタリアのエネルギー大手のエニとともに、技術的・経済的な実現可能性評価を共同で実施する。2025年中のプラント完成を目指し、23年中に最終的な投資決定を行う見込みという。同プラントのバイオ燃料の製造能力は最大で1日あたり1万2500バレルとなる見通しとしている。
■日産証券G <8705> 153円 (+14円、+10.1%)
日産証券グループ <8705> [東証S]が商い伴い5日続急騰。14日の取引終了後、子会社の日産証券が保有する投資有価証券の一部について売却枠を設定すると発表。これに伴い、特別利益を計上する見込みとなったことから、これを好感した買いが向かった。売却枠の数量すべてを売却した場合の投資有価証券売却益4億4900万円を特別利益として計上する。計上時期は23年3月期第3四半期と第4四半期、来24年3月期としている。
■MSOL <7033> 3,925円 (+355円、+9.9%)
東証プライムの上昇率4位。マネジメントソリューションズ <7033> [東証P]が急反発。同社は14日取引終了後、23年10月期通期の連結業績予想を公表。営業利益の見通しを前期比2.2倍の19億円としていることが好感されたようだ。売上高は同38.3%増の166億円を見込んでいる。 デジタルトランスフォーメーション(DX)など社内変革のニーズを背景に、プロジェクトマネジメント支援に対する引き合いは堅調に推移すると予想。こうした状況下、事業領域の拡大を行い、新規顧客開拓を積極的に進めることで業容の拡大を図るとしている。
■安永 <7271> 747円 (+60円、+8.7%)
東証プライムの上昇率5位。安永 <7271> [東証P]が続急伸。エンジン部品メーカーで、2次電池開発にも力を入れている。同社は14日取引終了後、23年3月期最終利益予想の修正を発表、従来見通しの8億5000万円から13億3000万円(前期は11億400万円の赤字)に大幅増額した。連結子会社である韓国安永の株式譲渡に伴う特別利益を計上するため。今回の上方修正に伴い一株利益は111円強となり、時価予想PERは6倍台まで低下している。これを受けて水準訂正高を見込んだ買いが集まった。
■オキサイド <6521> 8,200円 (+620円、+8.2%)
オキサイド <6521> [東証G]が続急伸。14日の取引終了後、23年2月28日を基準日として1株を2株に株式分割すると発表したことが好感された。投資単位当たりの金額を引き下げ、投資しやすい環境を整えることにより株式の流動性向上及び投資家層の拡大を図ることが目的という。
■ライトW <4267> 2,300円 (+170円、+8.0%)
ライトワークス <4267> [東証G]が続急伸。14日取引終了後、2023年1月31日を基準日として1株を2株にする株式分割を実施すると発表したことが好感された。投資単位当たりの金額を引き下げて株式の流動性を高め、より投資しやすい環境を整えるとともに、投資家層の拡大を図ることが目的という。
■助川電気 <7711> 1,393円 (+80円、+6.1%)
助川電気工業 <7711> [東証S]が急反発。熱制御技術に強い研究開発型メーカーで、原子力関連機器などで高い商品競争力を有するほか、核融合技術分野でも業界をリードしている。冬場の電力不足の問題などを背景に原子力発電所の再稼働に対する思惑が募るなか、関連有力株として市場の注目を集めている。同社株の人気化について、市場では「原発に否定的な立場をとる公明党が、条件付きながら原発のリプレース(建て替え)や運転期間の延長を容認する姿勢が一部で報じられているが、これが同社株の刺激材料となっているようだ」(中堅証券ストラテジスト)としている。このほか、米エネルギー省が、次世代クリーンエネルギーとして期待される核融合エネルギーの研究でブレークスルーがあったと発表したことで、同関連株として改めて存在感が高まったという見方もあるようだ。
■ジェクシード <3719> 196円 (+11円、+6.0%)
ジェクシード <3719> [東証S]が続急伸。14日の取引終了後に22年12月期単独業績予想の修正を発表。営業利益を2000万円から3300万円(前期連結9100万円の赤字)へ増額しており、これが好感されたようだ。前期から取り組んできた事業の再編やオペレーションの業務効率化により、販管費が圧縮されたことが寄与。売上高については6億8000万円から6億5200万円(同4億9500万円)へ引き下げた。直近発表した1-9月期決算は、売上高が4億9200万円、営業利益が4200万円だった。
■ムゲンE <3299> 513円 (+27円、+5.6%)
東証プライムの上昇率9位。ムゲンエステート <3299> [東証P]が急反発。14日の取引終了後、22年12月期の連結業績予想について、営業利益を26億2400万円から29億7400万円(前期比27.0%増)へ、純利益を13億1400万円から15億5700万円(同22.0%増)へ上方修正し、17円としていた期末一括配当予想を20円(前期15円)へ引き上げるとしたことが好感された。不動産買取再販事業において収益性を重視した販売を強化し、売上総利益率は予想を上回って推移していることが要因。なお、不動産買取再販事業の大型物件の販売が翌期以降となったこと、不動産開発事業の開発物件や不動産特定共同事業の販売進捗に遅れが見られたことから、売上高は388億4700万円から304億1200万円(前期比10.4%減)へ下方修正した。
■クシム <2345> 455円 (+19円、+4.4%)
クシム <2345> [東証S]が大幅高で3日続伸。同社は、祖業の学習管理システムから業態転換し、提携戦略などを駆使してブロックチェーン技術領域を深耕している。それが功を奏し足もとの業績は回復色が鮮明だ。14日取引終了後に発表した22年10月期の売上高は前の期比横ばいの16億1600万円だったが、営業損益は1億9900万円の黒字(前の期実績は1億3400万円の赤字)と改善した。続く23年10月期は売上高が前期比41.6%増の22億8900万円、営業利益が同62.3%増の3億2300万円と大幅な伸びを見込んでいる。これを好感する買いを呼び込んだ。
■DMG森精機 <6141> 1,834円 (+73円、+4.2%)
DMG森精機 <6141> [東証P]が大幅続伸。同社は14日取引終了後、25年12月期を最終年度とする中期経営計画を公表。数値目標として営業利益720億円(22年12月期予想は450億円)を掲げていることが評価材料となったようだ。売上高目標は6000億円(同4650億円)。23~25年を工程集約・自動化・デジタルトランスフォーメーション(DX)・グリーントランスフォーメーション(GX)をより加速させる期間と位置づけ、顧客により高い付加価値を提供する「事業モデルの進化」と、その事業を支えて伸ばす「経営基盤の進化」に取り組むとしている。
■三菱重 <7011> 5,676円 (+225円、+4.1%)
三菱重工業 <7011> [東証P]が反発し、4%を超す上昇となった。川崎重工業 <7012> [東証P]が5%を超す上昇となり、両社はともに年初来高値を更新した。防衛費増額に向けた議論を思惑視した 防衛関連株への買いが続いている。15日は政府・与党が検討中の増税案に関し、自民党税制調査会が法人税に4~4.5%上乗せする「付加税」方式をとる案を了承したとも伝わった。このほか、細谷火工 <4274> [東証S]や豊和工業 <6203> [東証P]、石川製作所 <6208> [東証S]が堅調だった。IHI <7013> [東証P]、新明和工業 <7224> [東証P]、東京計器 <7721> [東証P]も高かった。
■LAホールデ <2986> 3,800円 (+140円、+3.8%)
LAホールディングス <2986> [東証G]が大幅続伸、後場上げ幅拡大し新値追い。15日午後0時30分ごろ、22年12月期の期末一括配当予想を従来の175円から199円へ引き上げると発表したことが好感された。前期実績の132円に対しては67円の増配となる予定だ。
※15日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。
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