大引けの日経平均は前日比483.77円高の33502.42円となった。東証プライム市場の売買高は16億4811万株、売買代金は4兆7555億円だった。セクターでは輸送用機器、鉄鋼、非鉄金属が上昇率上位に並んだ一方、医薬品、電気・ガスのみが下落した。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の65%、対して値下がり銘柄は32%だった。
個別では、為替の円安を追い風にトヨタ自<7203>、ホンダ<7267>、日産自<7201>の輸送用機器が軒並み高。中国当局が景気刺激策を拡大させる方向に傾いているとの報道で日本製鉄<5401>、神戸製鋼所<5406>の鉄鋼、住友鉱山<5713>、三井金属<5706>の非鉄金属、コマツ<6301>、日立建機<6305>の建機、三井物産<8031>、三菱商事<8058>
の商社、三菱UFJ<8306>、三井住友<8316>の銀行、三菱重工<7011>、川崎重工<7012>、IHI<7013>の重厚長大産業など景気敏感セクターが大きく上昇。業績予想を上方修正したトルク<8077>、自社株買いを発表したアイティフォー<4743>、目標株価が引き上げられたAppier<4180>などは急伸した。
一方、半導体株が利益確定売りに押され、ソシオネクスト<6526>、アドバンテスト<
6857>、スクリン<7735>などが軟調。東エレク<8035>はレーティング格下げが重しになったが、下げ渋った。三井ハイテック<6966>、新光電工<6967>のハイテクの一角が下落。ほか、第一三共<4568>、エーザイ<4523>などの医薬品や、東京電力HD<9501>、中国電力<9504>、東北電力<9506>などの電力・ガスの下落が目立ち、NTT<9432>、KDDI<9433>の通信も冴えず、リスクオン相場のなかディフェンシブ銘柄が総じて軟調だった。
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