日経平均は反発、半導体関連が上昇するも商いは閑散のまま
米国株高を材料に東京市場はやや買い優勢で取引を開始した。日経平均は38100円台でスタートした後は、アドバンテスト<6857>、東京エレクトロン<8035>など半導体株の上昇に引っ張られ、38400円台まで上げ幅を拡大。前場の高値圏で取引を終えたが、38500円水準での上値の重さなどが意識されて、商いを伴っての強い上昇とはならなかった。
大引けの日経平均は前日比257.68円高(+0.68%)の38283.85円となった。東証プライム市場の売買高は16億8134万株。売買代金は3兆7897億円。業種別では、石油・石炭、繊維、非鉄金属、サービス、鉱業などが上昇した一方、海運、医薬品、電気・ガス、輸送用機器、精密機器の5セクターのみ下落した。東証プライム市場の値上がり銘柄は67.8%、対して値下がり銘柄は28.5%となっている。
日経平均採用銘柄では、三井化学<4183>、トクヤマ<4043>、UBE<4208>など化学関連株が上昇。大林組<1802>が証券会社のポジティブなレポートを材料に上場来高値を更新。半導体株では、東京エレクトロン、アドバンテストのほか、外資系証券のポジティブなレポートを材料にディスコ<6146>が買われた。このほか、クレディセゾン<8253>、横河電機<6841>、レゾナックHD<4004>、ニトリHD<9843>、太平洋セメント<5233>などが上昇した。
一方、太陽誘電<6976>、オムロン<6645>、ニデック<6594>など電気機器関連が弱かったほか、IHI<7013>、三菱重工<7011>など防衛関連銘柄がやや軟調。このほか、SOMPOホールディングス<8630>、三越伊勢丹HD<3099>、ルネサスエレクトロニクス<6723>、スズキ<7269>などが下げた。
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