大引けの日経平均は前日比115.18円高の30916.31円となった。東証プライム市場の売買高は12億1944万株、売買代金は3兆4058億円だった。セクターでは空運、陸運、精密機器が上昇率上位に並んだ一方、鉱業、石油・石炭製品、証券・商品先物取引が下落率上位に並んだ。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の23%、対して値下がり銘柄は75%だった。
個別では、東エレク<8035>、アドバンテスト<6857>、スクリン<7735>などの半導体株が軒並み高となり、芝浦メカトロニクス<6590>は連日で急伸、エンプラス<6961>はストップ高となった。TDK<6762>、太陽誘電<6976>のハイテク関連も全般高い。丸紅<8002>、三菱商事<8058>の商社が買われ、JR東海<9022>、JAL<9201>、三越伊勢丹HD<3099>、寿スピリッツ<2222>などのインバウンド関連には見直し買いが入った。レーティングの格上げが確認されたイビデン<4062>、新光電工<6967>、三菱重工<7011>、川崎重工<7012>は大きく上昇。メキシコでの新拠点開設を発表した三井ハイテック<6966>
は大幅高。国内証券が目標株価を引き上げた凸版印刷<7911>も高い。ユーグレナ<2931>は、経済産業省が日本の空港で国際線に給油する燃料の1割を再生航空燃料にすることを義務付けるとの報道を受け、大幅高となった。
一方、三菱UFJ<8306>、三井住友<8316>の銀行、日本製鉄<5401>、神戸製鋼所<5406>
の鉄鋼、INPEX<1605>、石油資源開発<1662>の鉱業など、景気敏感やバリュー(割安)
系が軟調。また、第一三共<4568>、武田薬品<4502>の医薬品、NTT <9432>、KDDI<9433>の通信、三井不動産<8801>、三菱地所<8802>の不動産、東京電力HD<9501>、関西電力
<9503>の電気・ガスなど、ディフェンシブ系のセクターが冴えなかった。東証スタンダード市場上場を選択申請すると発表したマツオカ<3611>は大きく下落した。
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