大引けの日経平均は前日比57.75円安の27584.08円となった。東証1部の売買高は10億7402万株、売買代金は2兆4380億円だった。セクター別では非鉄金属、卸売業、その他製品などが下落率上位に並んだ一方、鉱業、海運業、水産・農林業などが上昇率上位となった。東証1部の値下がり銘柄は全体の75%、対して値上がり銘柄は全体の21%
であった。
個別では、第1四半期営業増益も前四半期比での鈍化が嫌気されたアドウェイズ<2489>、決算発表の延期が引き続き売り材料視されたEduLab<4427>が値下がり率上位に並んだ。第1四半期2桁営業減益となったニチレイ<2871>、第1四半期黒字転換したものの低進捗率が嫌気されたイリソ電子工業<6908>なども値下がり率上位に。本日前引け後に決算を発表した住友商<8053>は出尽くし感で売られ、東レ<3402>は上方修正後の通期計画が物足りなさにつながり下落。川崎汽船<9107>は業績上方修正で経常利益以下を増額した一方、営業利益を据え置いたことが失望感につながったもようで大幅に下落。トヨタは第1四半期好スタートも通期据え置きが失望感を誘い下落に転じたが引けにかけ下げ渋った。
一方、第1四半期大幅増益となったTDCソフト<4687>が値上がり率トップに。そのほか、好決算に加えて業績上方修正や配当増額修正を発表したフジミインコ<5384>、宝HD<2531>、LINEの好調などを背景に第1四半期が市場予想を大きく上振れたZHD<4689>などが値上がり率上位に並んだ。また、主力どころでは日本製鉄<5401>やダイキン<6367>も決算や上方修正を受けて大幅高に。ダイキンは昨年12月高値を更新した。そのほか、決算を受けてカシオ<6952>、山崎製パン<2212>などが大幅に上昇。前引け後に2桁増益決算を発表したカカクコム<2371>は自社株買いも発表したことで後場から急伸した。正午頃に決算を発表した日本郵船<9101>は業績上方修正に加えて配当予想の大幅増額修正も発表したことでもみ合いながらも大幅高で終えた。
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